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12月12日-04号

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  1. 高梁市議会 2019-12-12
    12月12日-04号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 元年第4回12月定例会        令和元年第4回高梁市議会(定例)会議録(第4号) 令和元年12月12日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     4番 森上 昌生君     16番 川上 博司君     5番 三村 靖行君     2番 森  和之君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  伊  藤  泰  樹 君          2番  森     和  之 君3番  平  松  賢  司 君          4番  森  上  昌  生 君5番  三  村  靖  行 君          6番  黒  川  康  司 君7番  石  田  芳  生 君          8番  石  部     誠 君9番  石  井  聡  美 君          11番  宮  田  好  夫 君12番  森  田  仲  一 君          13番  倉  野  嗣  雄 君14番  川  上  修  一 君          15番  宮  田  公  人 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  小  林  重  樹 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     加 藤 幹 生          局長代理   黄 江   浩議事係長     河 邉 一 正            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     乗 松 晃 生 君  総務部長    佐 藤 仁 志 君      産業経済部長  大 福 範 義 君  市民生活部長  三 上 武 則 君      健康福祉部長  宮 本 健 二 君  病院事務長   久保木 英 介 君      会計管理者   横 山 浩 二 君  総務部次長   赤 木 和 久 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    竹 並 信 二 君〔消  防〕  消防長     平 松 伸 行 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(小林重樹君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和元年第4回高梁市議会(定例)4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(小林重樹君) まず、森上昌生君の質問を願います。 森上昌生君。            〔4番 森上昌生君 質問席〕 ◆4番(森上昌生君) おはようございます。 本日1番目の質問者として、まず質問させていただこうと思います。 今回の大きなテーマとして2つのテーマを取り上げております。 まず1番の質問から入りたいと思います。 1番のタイトルとして、高梁市の将来図についてという少々上段に振りかざしたタイトルになってしまいましたが、高梁市が現在抱える、また将来抱えるであろうマイナス要素についてどう取り組んでいくのかということで、執行部の考えをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 現在、世界人口が75億人を超え、約76億人に迫ろうとしております。ほぼ1秒に2人の割合でふえ続ける世界人口とは裏腹に、日本の人口は2005年を境に減少に転じたということです。全世界のありようを見ますと、人口がこのように爆発的にふえていくことがはたしてどうなのかなというような気もいたします。ただ、日本はこれから人口減少ということになって、これがまたどういうことになっていくのかなということで、こういうことをテーマにしてお話を聞きたいと思います。 高梁市が合併後1年目の2005年、この年に3万8,800人程度の人口であったものが、ことし10月1日現在で推定で2万9,854人ということです。この数字が正確な数字かどうかはわかりませんけれども、大体こういう数字が出ております。この14年間の間に9,000人前後の人口が減ったことになるわけですけれども、もちろんこの間さまざまな人口減少抑制施策により市外からの定住者も来られております。住もうよ高梁推進課によると、この10年で500人程度の入居者があったということです。とはいえ、市の努力は認めるものの、この数字自体はまさに焼け石に水という感が強く、高梁市の市勢が衰退していくのを実感させられる数字です。先ほどの世界人口爆発的増加にも恐怖感を覚えますが、こうした高梁市の市勢衰退にも同様の思いがいたします。 先日の一般質問では、こうした市勢の衰退に指をくわえて見ているわけではないとの市長の答弁でしたが、しかしながらその思いが実効を伴っていないというのが実感であると思います。 そこで、1の質問に入らせていただきます。 1の質問は、市が策定する計画によって根拠となる想定人口が異なるのはなぜか。 新たな総合計画では高梁市の人口減少を抑制する施策は放棄されたのかというようなことで質問させていただこうと思うんですけれども、これは昨年12月の議会で高梁市の人口減少に関して質問した際に、高梁市の人口が2040年に約2万人になるという予想であるといった内容の質問をしたんですけれども、このときに前野政策監は高梁市総合戦略によってこれより約5,000人多い数字を想定しているんだという内容の回答でありました。 ところで、先日の全員協議会の中で示された水道事業の統合に関する資料によれば、2030年の時点で高梁市の人口は約2万6,000人程度に見積もられているわけです。この数字から推定すると、前野政策監の言う2万5,000人を実現するとなると2030年から2040年の10年間の間にほぼ横ばいの人口の推移がなければこの数字は達成できないわけです。これはとても現実的とは現状からいって言えない数字だと思います。 12月の答弁から半年少々でこうした市の基本的な計画の根拠となる数字が統一されたものではないというのはどういう理由か、このような数字の食い違いは市の施策に対する市民の信頼を大きく損なうものではないのかなということで、お尋ねしたいということです。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) おはようございます。 森上議員の最初の質問については、私のほうからお答えいたします。 今の推計人口のお話であります。今、高梁市が定めております高梁市人口ビジョンは平成28年度に策定しておりますが、人口減少の時期や速度をおくらせるための対応を図ることで目指すべき将来人口の中期目標ということで数字を掲げているということであります。 根拠となる数字でございますが、国立社会保障人口問題研究所、以下社人研と言いますが、その社人研が2013年3月に公表した高梁市の人口シミュレーションの中で2030年に2万4,462人になると、2040年には2万234人になるというようなことであります。先ほど言われました将来の水道料金の試算につきましては、この社人研が推計しております2030年の約2万5,000人の人口を採択し、それによってシミュレーションをしたと、水道料金を算定したということでございます。 一方で、市の人口ビジョンの中では2020年、もう2020年が間近に迫っておりますが、社会増減の均衡を果たすと、プラス・マイナス・ゼロにするという目標、それから国なり県が定める合計特殊出生率を2.07に将来的に近づけるというようなことの中で、社人研が推計する2040年の約2万人から5,000人多い2万5,000人の人口に推計したということで、それぞれ根拠といいますか、そういったものが異なるということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 推定の根拠となる数字がそういうふうに異なるということが、最初に質問したのは昨年の12月、その後にまたお聞きしたのがことしの6月だったですか、そのほぼ半年ぐらいの間でそういうふうに異なる数字を使われて算定の根拠にされるということ自体が、どうも市民の信頼を欠くものになるんじゃないかなと言っているわけです。 この12月の時点で今言われたような数字というのはわかってたわけですよね。あのときの答弁で、社人研の推定ではそういうふうに2040年には約2万人になるけれども、私どもは2万5,000人という数字を出してるんだというような回答だったと思うんです。だから、そのときにはもう既に2万人という数字はわかってたわけですよね。それを8月にあった全員協議会水道料金の算定のときにはその2万人の数字を使って、私が12月に聞いたときには、いや2万5,000人だというようなお話をするということが、どうも納得いかない、市民の信頼を損なうんじゃないかって言っているんですよ。 ○議長(小林重樹君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続きお答えします。 当然、高梁市の人口ビジョンは先ほど言いましたように平成28年度に策定をしておりました。水道料金の試算につきましては、この8月に全協でも説明させていただきましたが、昨年の12月以降にいろいろ検討する中で人口をどう設定するかといったことの中で議論されたと。庁内の中ですり合わせができてなかったという部分はあるかもしれませんが、やはり水道料金、将来的なことでありますので、人口の安全側を見込んで人口が減っていくだろうという中で水道料金をし、今の企業会計として成り立つ、そういった料金を集めるということの中の根拠として安全側を見込んだということであります。 人口ビジョンでは確かに5,000人多いということでございますが、水道料推計よりも当然人口がふえていけばその分水道料金もふえるっていうことになりますんで、その分は当然維持管理とかそういったものに回していくということで算定したということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) この話題をいつまでも言っていてもしょうがないんですけれども、この一連の答弁を聞くと、答弁に都合のよい数字をそのときそのときにあわせて答弁してるんじゃないかというように受け取ってしまうんで、今後もう少し気をつけた答弁をしていただきたいなと思います。 そういうことで、この質問は終わらせていただこうと思います。 次に、この質問は9月の一般質問の中で行う予定でしたけれども、何かあのとき猫の話ばかりしてしまって時間がなくなってしまって、この質問ができなくなってしまったんで、今回させていただくということで御了承ください。 実は1の質問で問題となった高梁市の人口減少ということが予想されるわけですけれども、この予想される問題の一つとして所有者不明の不動産の増加が上げられるんだろうと思うんです。現在、日本全国の所有者不明土地というのが全国土の約20%、全体で言うと約410万ヘクタールということで、約370万ヘクタールほどの九州の全土を上回る数字だということです。 今般、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法というのが施行されて、こうした土地の公的機関での利用の道が開かれたということです。あくまでも公的機関の活用に限られてるわけですけれども、2011年の東日本大震災後の復興事業においても所有者不明の土地がその遂行を大きく妨げたというようなことがあったと聞きます。こうした事実が今回の法改正にも大きく影響したことだろうと思われます。この所有者不明土地問題研究会というのがあって、これには全国市長会も参加してるんで、市長もこれには参加されてるんだと思いますので、市長もこの間の事情にはお詳しいんだろうと思います。 そこで、お聞きしたいんですけれども、所有者不明不動産の存在は地域開発などの妨げになるものだが、市は実態をどのように把握しているのかということをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) この件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 所有者不明土地の解釈といたしましては、不動産登記簿により所有者が直ちに判明しない土地、そして所有者が判明しても連絡がつかない土地というようにされております。 今、議員申されましたけど九州に匹敵するほどの所有者不明土地というものがありますが、市内の土地につきましても約40万筆の土地がございます。建物につきましては4万棟という、かなりの棟数がございます。それらにつきまして全ての所有者の相続人について把握ということは非常に困難と考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) これ、市のほうに問い合わせてみると、市内で約34件の所有者不明の不動産といいますか、土地があるということです。これは実際、この34件というのは課税対象になっている件数ということで、この課税対象額はほぼ55万円前後というようなお話なんです。 そのほかに、課税対象以下の土地というのがあって、これは実際には課税対象にならないので市のほうも細かい数字は把握してないということなんですけれども、例えば道路ができたり、あるいは道路をつくったりするようなときには実際こういう土地が出てきて、これどうするんだというような話になったりというようなことがあるらしいんですけれども、実際にこういうものっていうのは、例えば地域の再開発というようなときにそこへ所有者不明の土地が出てくるというようなことになると、その周辺の土地というようなものにも影響してくると思うんで、こういうものの実態把握というのがやっぱり必要になってくるんではなかろうかと思うんですけれども、こういう調査をする予定はないんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 今、議員が申されました市内の所有者不明不動産34件といいますのは、高梁市におきまして固定資産税の賦課徴収に係る公示送達件数であります。このほかにも固定資産税の今申されました免税点未満の土地、建物というのも合わせて先ほど申しましたように土地で40万筆、建物で約4万棟というようなことでございます。 地籍調査におきまして所有者の確認作業等を行っておりますし、今まで実施してきております公共事業等の買収時におきまして相続未登記土地が相当数存在するということは確認しております。特に、山林原野においてその傾向が顕著であるという認識はしております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。
    ◆4番(森上昌生君) こういうものを調査するということになると経費もかかるでしょうし、実際に今言われたように課税対象以下のものを調査しても、それは課税対象にならないんだから市として収入も上がらないということで、経費かけるだけっていうような形にもなるんでしょうけれども、やはりこういうものが存在するということになると周辺の土地にも影響してくるだろうと思うんで、将来的にはこういうものも把握していかなければいけない問題なんじゃないかなというふうに思っております。その辺、市のほうでも御考慮いただければと思っております。 次に、高齢化が進む高梁市の中で、今後遺産相続などにより不動産の所有権移転がふえることは誰しもが予想されるところだと思います。遺産の相続者が市内にある場合、あるいは近隣の住民であれば問題は少なかろうと思うんですけれども、県外に住んでいる、あるいは最近ですともう海外に住むというようなことにもなると思うんですけども、そのようなことになってくると不動産の移転登記がスムーズに行われなくなる可能性も高くなると思うんです。 実は、岡山県の農業用地の相続未登記及びその可能性のある土地というのは全国で一番多いというふうに統計が出ているものもあるんです。そういうことで、高梁市にそういうものが多いのかどうか、これは私は何も調べてないんでわかりませんけれども、住宅地等の相続では相続未登記というのは高梁市でもまだまだ少ないんだろうと思いますけれども、農業用地、山林などでは今後こういうものもどんどんふえていくんだろうというふうに思います。 日本の不動産登記においては、不動産の登記が任意で義務ではないというのが現状なんで、かつてバブルと言われた時代には不動産を所有することが、これはもう間違いのない資産というふうに思われていたんで、これは登記ということもスムーズに行われていたんだろうと思います。ところが、現在土地の所有が逆に今度負の資産になっている、例えば私が今住んでいるようなところというのはもう完全に負の資産ですから、こんなところを例えば相続したとしても、相続するとなるとかなりの費用がかかるわけです。その費用をかけてまでこんな相続せんというようなことにもなってくるんだろうと思うんです。 そういうことも考えて、現在高齢者の多い高梁市ということになるとこの相続問題もふえてくるわけですから、(3)番の質問、市内には高齢者の夫婦あるいは独居といった世帯も多く、今後相続などによる不動産の所有権移転がふえることが予想されるが、市は潜在的な所有者不明不動産の実態をどのように把握しているか。これは要するに今言ったようになかなか相続せずに放っとくというような事例が今後ふえるんだろうと思うんで、そういうことを何か事前に予防する措置はないのか、そういうものを考えていないのかというようなことでこれを質問してるんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 令和元年11月末現在で本市の世帯数が1万4,529世帯でございます。平成27年の国勢調査におけます65歳以上の世帯は4,137世帯で、3割弱が高齢世帯となっております。今後、不動産を持たれている世帯につきましては相続が発生をしてまいります。 所有者不明土地問題につきましては、相続未登記がもう原因でございます。土地の所有意識の希薄化によりまして、相続登記がなされないことが問題であります。 国におきましては不動産登記法の特例を設けまして、長期間相続登記がされていないものにつきましては、その旨を登記に付し法定相続人登記手続を直接促すことができるようにしたこと、また一定の資産価値が高くない土地につきましては、相続登記に係る登録免許税の免税措置が設けられたところであります。市といたしましても広報紙とかホームページで情報提供に努めまして、相続登記の必要性を促すことが必要だと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) これは先ほども言いましたように、こういう土地がふえてくると周辺の土地にも影響を及ぼしてくるんだろうと思いますんで、市のほうもこういうものをしっかり把握していただきたいというふうに思っております。 次に、(4)番の質問に移るんですけれども、今部長お答えいただいたように、市のほうもいろいろ広報に努めているというようなことで、(4)番、土地家屋の有効利用を考える上でも市として所有者不明不動産の発生を抑える施策は考えているのかということで、今あらかたの話は聞いたんですけれども、具体的にもう少し詳しく説明いただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 所有者不明土地問題の解決策の第一は、相続登記を行うということだと思います。登記手続相続手続などの制度改正につきましては、根本となります民法の改正が伴うことでありますので、なかなか道のりは険しいものと思っております。 この所有者不明土地問題につきましては、平成29年1月から、先ほど議員申されましたけど所有者不明土地問題研究会が発足しまして、近藤市長も委員の一人として自治体としての問題提起をされておりまして、登記制度の改正、公共事業を行う上での法的規制緩和について求めてきたところであります。研究会では、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法の施行という一定の結果を生み出すことになりましたが、根本の解決には至っておりません。今後も継続して取り組んでいかなければならない問題と認識をしております。 いずれにいたしましても、この問題は国がイニシアチブをとっていくことが大事だと思っておりますので、市といたしましても問題解決に国と一丸となりまして取り組んでいかなければならない問題だと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、部長が言われたようにこれは法の問題が根本にあるんで、個々の自治体でどうとかこうとかというような問題じゃあないんだろうと思うんですけれども、ただ現実にこういう問題が問題になってくるのは各自治体がそれを背負わなきゃいけないというようなことになるんで、何らかの形でそういうことを未然に防げるような努力はしていかなければいけないんだろうと思うんです。そういうことで、この問題をきちっと今後も重要な問題として考えていただきたいというふうに思っております。 以上で1番の問題は終わらせていただこうと思います。 次に、2番の質問なんですけれども、今回2番目の質問は市民への状況の報告というようなつもりでおりますんで、わかりやすくお答えいただければと考えております。 昨年の災害以降、市民の皆さんとの話の中から聞かれることは、災害後の復旧の状況や今後再び同様の災害があったときの対処といったことが話題になることが多くあります。自身の居住区域は安全なのかといった疑問や災害後の様子はどうなっているのかといったことを一般の市民全員が把握しているわけではないので、機会あるごとに伝えていくべきとの考えから以下の質問をしたいと思います。 詳しい説明などは同僚議員の方々がたびたび質問されておりますので、できるだけ平易にお答えいただければと思っております。 (1)番の質問として、災害復旧の現在の進捗状況はどうなっているのかということでお答えいただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 災害の復旧・復興の関係でございますけれども、ことしの3月に高梁市復興計画を策定いたしまして、この復興計画に基づきさまざまな取り組みをさせていただいております。この復興計画に位置づけている事業について、ことしの9月末の時点で進捗状況の報告ということで報告書の取りまとめをいたしました。市議会議員の皆様に向けては11月7日に全員協議会で御説明をさせていただいたところですけれども、市民の方に向けてはホームページのほうに翌日11月8日に掲載をさせていただきまして、公表をさせていただいている状況でございます。 概要につきまして申し上げますと、3月に策定した当初計画の中でこの復興計画の中に100事業、約143億円の事業費で計画を盛り込んでいたところでございますけれども、補正予算等により新しい事業を追加いたしまして105事業、約167億円という形の復興計画ということで改めさせていただいております。 また、復興計画の進捗の状況でございますけれども、一覧表として各年度ごと、平成30年度、それから令和元年度事業費ということで発注ですとか完了した件数、割合というところを表示させていただいておりますが、全体的な内容で申しますと発注に関しては4つの柱がございますけれども、その一つの市民生活の再建については76.2%の発注が現在まで行われております。それから、2つ目の柱の災害に強い安全・安心なまちづくりの推進については63.4%、それから3つ目の柱の産業・経済の再生については40.4%の発注となりまして、全体では68.1%の発注、執行となっておるところでございます。 この発注に対して、では完成した箇所、事業がどのぐらいあるかということの完成率でございますが、これは全体で申しますと36.4%ということでございまして、事業を発注した後も繰り越しになっているもの等がございますので、完成については若干パーセントが上がっていない状況もございます。引き続き、早期発注、完成に努めてまいりたいということで考えております。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 私の住む辺でも市道が崩落したというようなところがようやく手がついたというような状況になってるんで、これが市全体ではどの程度進んでいるのかなというふうなことを皆さん考えておられるんだろうと思って、こういう話になるんだろうというふうに思います。できるだけ早いところ復旧はしてほしいなということが市民の思いだと思いますので、よろしくお願いします。 次に、防災マップの記載についてわかりづらいというような話を聞くんですけれども、この防災マップを見せていただくと地図が非常に小さいんです。実際に自分たちがどこにいるんかようわからんというような、そういうあれもあるんで、その辺の防災マップ、再び改訂の予定はあるのかというようなことでお尋ねしようと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 防災マップですけれども、現在の防災マップにつきましては平成26年2月に作成をしたものでございます。冊子の形で作成をさせていただいておりまして、地図面につきましては市域が大変広うございますが32ページに分割した形で掲載させていただいております。 議員のほうがおっしゃられるように地図面が分割していることと、それから縮尺の関係もあって小さいということでわかりにくい、特に自分の住んでいる家の位置がどこら辺になるのかとか、危険区域も表示しておりますが、それとの関係の部分でちょっと見にくいなというような御意見はいただいておりまして、そういったことは把握しておる状況でございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、把握されているということなんですけど、これは改めてつくり直すという計画は今のところはないんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 申しわけございませんでした。 改訂の計画ですけれども、現在防災マップのほうに掲載している危険情報、ハザードですけれども、土砂災害の警戒区域ですとか洪水の浸水区域、こういったところは岡山県のほうで区域の見直し等が行われるようになってございます。土砂災害については適宜県のほうが見直しをかけたものを公表しているんですけれども、こういったものが令和2年度に出そろうと。それから、洪水の浸水想定区域についても岡山県のほうから令和2年度に再作成をする予定だということで聞いているところです。 令和2年度に県のほうの危険情報が出そろいますと、それをもとにしたハザードのマップとして市のほうで再策定をするということで、策定の作業の期間も生じますので、令和3年度には市のほうのハザードマップとして改訂をしたいというふうに計画をしているところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今令和3年度ぐらいにはできるというお話なんですけども、この防災マップとハザードマップっていうふうに呼称が分かれてるんです。ですから、これを統一してほしいというような話もあるんで、これを令和3年度に作成されるときにはこういう呼称の統一もしてほしいということでお願いしようと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) まず、防災マップという名前でございますが、平成26年につくった当時は洪水のハザード、危険情報と土砂災害の危険情報両方を合わせた形で冊子にしている、情報にしているということで、総合的な防災に関することっていうことで防災マップという名前をつけたというふうにい聞いてございます。 一方、近年非常に災害が全国で多発しておりまして、ニュース等でもハザードマップの話がことしの台風15号、19号、21号でも非常にマスコミで出ていたところかと思います。ハザードマップという名前がここ近年でも非常に市民のほうにも広がっているということもございますので、防災マップという名前、そのイメージとハザードマップどちらがいいのかというお話もあると思います。防災マップ、ハザードマップというのは高梁市の防災会議のほうに諮って最終的なものは公表していく形になりますので、その防災会議の中でも御議論をいただいて、ハザードマップのほうがいいだろうというような御意見をいただけましたらハザードマップという形にもしていって、わかりやすいものにしたいと思います。 それから、内容につきましても先日高校生議会を開催したところなんですが、高校生のほうからやはり地図面よりもわかりやすいものがいいんじゃないかということで、航空写真、垂直写真です、航空写真をベースに表示したらどうですかっていうような提案もいただいたところです。こういったような御意見も参考としながら、わかりやすいマップ作成というものを検討したいというふうに思っております。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 呼称についてはどちらがいいかというのはわかりませんし、どちらでもそりゃいいんだろうと思います。ただ、防災マップとハザードマップというのが2つあるということになると何かわかりにくい、混乱が起きるということもあると思うんで、その辺はどちらかに統一してほしいということで、よろしくお願いします。 また、今言われた地図よりも航空写真がいいのかということ、これもどちらがいいというのもなかなかわかりにくいと思うんです。というのは、例えばナビゲーションシステムなんか見ても地図のほうがいいのか、あるいは航空写真のほうがいいのかというので、これもう見る人によって違うと思うんで、その辺もよく検討して皆さんにわかりやすいものをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 次に、この3番はまたちょっと違う内容なんですけども、これもやはり防災に関することだと思うんで、成羽町内の成羽川の堤防で道路のアスファルトと護岸壁の間に多数の亀裂が見られる箇所があり、これが危険だと考えるが対応状況を問うということで、よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えさせていただきます。 成羽川の堤防なんですけど、南側は市道下原堤防線、北側は古町堤防線というようになっております。堤防の本体は県の管理でございます。舗装部分とガードパイプ等の安全柵につきましては市が管理をしております。 御指摘をいただきました堤防護岸と市道の舗装との間にクラック等見られるということで、現地も確認させていただきました。堤防ができまして数十年たっておりますので劣化等見られておりますが、今年度も岡山県の高梁地域事務所維持補修課の方とも現地を立会しておりまして、今の指摘のあった修繕が必要な箇所等につきましては、適宜修繕してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今言われたように、実際に何かクラックというんでしょうか、すき間があいてるんですけれども、あそこのところへ4カ所ほど修理したのか何かようわからんのですけど、アスファルトを四角く切ってアスファルトを埋め込んである部分があるんですけれども、あれが何のためにしてあるのかようわからないんですけれども、あれは何のためにしてあるのか、御説明いただけますか。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えします。 舗装面にクラックがいって陥没等したところを今言われたようにアスファルトを張って直す、それから護岸と舗装との間につきましては護岸と舗装があいたということでそこを補修して、今できてないところはそれ以後少し動いたのかと思っていますけど、適宜修繕をしたとこでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 修繕したと言われりゃ、確かにそうなんでしょうけれども、あれ実際に見てみると何のためにしてあるんだかようわからないっていうか、例えば今言われたように陥没してるからしたんだということになれば、それはクラックとは関係なしにその陥没した部分を、アスファルト材を埋め込んだというようなことなのかなというふうに理解もするんですけれども、いわゆる空壁ができている部分を埋めるんだっていうことになると全く空壁は残ったまま四角く埋めてあるという、何か口ではなかなか説明しにくいんですけれども、実際に見てみると何の修繕なのかさっぱりわからんというような状況なんです。 この何かわけのわからんものに金使うのかというふうに思ってしまうということで、地元の人からこういう御指摘があって今回どういうことなのかなということでお聞きしたわけですけれども、もう一度どういうことなのか、詳しく説明していただけると。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) 私が見たとこと少し違うのかなとは思うんですけど、路肩が下がるとか、そういうときに今アスファルトを張るようなこともいたします、修繕することもありますので、議員の思われとるとこと私が修繕の確認をしたとこと差異があるのかもわかりませんけど、危ないとこにつきましては適宜修繕をしてまいります。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) ここでどうのこうのと言っててもしょうがないんで、あれも本当に越水があったりしたらあそこから水が入って堤防決壊ということにもなりかねないので、その辺を含めて今後きちっと修繕あるいは補修をお願いしたいと思います。 次の質問に移らせていただこうと思うんですけれども、これ先ほどの質問のお答えの中にもう入っていたようなことにもなると思うんですけれども、(4)番、市内で今後災害が予想される市道や河川などの危険箇所の点検はされているのかということなんですけれども、これは今回の災害で大きな被害をもたらすには至らないけれど、災害の爪跡が見えるというようなところがあちらこちらに見えるわけです。そういうものというのが、今後大きな災害につながりかねないというようなところもあると思うんで、そういうことも含めて点検をどういう形でしているのかということを含めてお答えいただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 日常の点検につきましては、通常のパトロールに加えまして現場に出向いたときに、業務で外出する際に危険箇所等の確認を行って、点検を行っております。また、市民の方、そして地域局でありますとか地域市民センター、それぞれの地域から通う職員等の通報によりまして、もし危ない箇所、危険な箇所がありましたら適宜補修等してまいっております。 特に台風等接近の際には事前にパトロールを実施しまして、危険な倒木等の処理等に当たっております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 事前に予測するというのはなかなか難しいことなんでしょうから、これは必ずそういう危険箇所を全部把握するというのも難しいんだろうと思いますけれども、そういうことがまた災害につながらないように努力をしていただこうと思います。 次に、(5)番の質問に移らせていただきます。 元成羽高校体育館は避難場所として有効な施設として考えるが、今後どのように活用していくのかということなんですけれども、この元成羽高校の体育館は避難場所として加えられたというふうに聞いております。ただし、地域の住民の方にはまだ周知が行き届いていないので、その辺のことも含めて市の方針を明確にお伝えくださいということで、お願いします。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 議員が言われましたように、旧成羽高校の体育館は跡地利用で成羽長寿園とこども園の建設に伴い校舎を解体することになりましたので、平成28年に一度避難場所としての指定を解除いたしております。それまでは避難場所としておりました。その後、改めて整備が完了したことを受けて、ことしの6月に再度避難場所として指定をしているところでございます。 周知がなかなか行き届いてないんじゃないかということでございます。避難場所の指定につきましては、6月に指定した後、8月の「広報たかはし」のほうで成羽こども園と成羽体育館を避難場所として指定しますということで広報はさせていただいたところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 成羽こども園のほうが避難場所になっているというのは割に皆さん周知されてるんですけれども、この体育館のほうは去年の災害時に使えなかったというようなこともあって、皆さんどうなってるのかなというようなお気持ちなんだろうと思うんで、その辺を含めて広報をしっかりしていただきたいと思います。 次に、最後の質問なんですけれども、これは実際言葉の使いようというようなことで質問させていただくことになるんだろうと思います。 高梁市では昨年の災害からの復旧・復興が最優先課題として言われているが、復旧に対する手段は理解できるが、復興の手段とは具体的にどのようなものか。ちょっと質問のあれが舌足らずなんですけども、昨年の豪雨災害を語るときに常にセットで語られる復旧と復興ということなんですけれども、復旧と復興の使い分けがわかりにくいと。市の復興計画などを見ると、復興というても結局これは復旧なんじゃないかというような印象を強く受けるんです。 復旧といえば文字どおり以前の状態に戻すというのが復旧だろうと思います。ただ、市の目指す復興というものがどういうものなのかというのがちょっとようわからない、その手段はどんなものなのかというようなこともひとつようわからないんで、その辺を含めて復旧と復興というようなことを使い分けしてる、その理由を含めてわかりやすく説明していただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 まず、復興計画のほうで復旧と復興ということで2段階、その後3段階目として発展ということで計画を立てさせていただいているところでございます。復旧期を3年間、平成30年から令和2年度、来年度までの3年間、その後復興期として令和7年度までを復興期としているところでございます。 復旧期というのは、議員おっしゃられたとおり元の生活に戻していくというところでございますが、生活ですとか産業、こういったところを元のレベルに戻していく、その再開に必要なインフラの再整備、生活基盤の復旧をまさに行っていくというところでございます。復興期というものでございますが、生活基盤がもとに戻った後の段階で、被災前の活力ですとかそういった勢いを回復して地域の価値をさらに高めていくための期間として考えてございます。 具体的にはっていうところなんでございますが、復興計画の中では先ほども柱を立ててということで御説明をさせていただいておりますが、市民生活の再建につきましては、その取り組みとしては定住対策の支援ですとか、それから復興まちづくり事業として避難所の整備、こういったものを行っていきたいということで位置づけをさせていただいております。 それから、災害に強い安全・安心なまちづくりの部分で言いますと、水道、簡易水道の濁度対策の事業、それから内水排除対策として雨水ポンプ場の整備、それからことしの11月に立ち上げましたが、地域防災力の向上ということで委員会を立ち上げたんですけれども、こういったことで自助共助を含めて公助もなんですけれども、連携した地域防災力をつくっていこうといったところも復興の中でやっていきたいというふうに思っております。 それから、産業・経済の再生としまして経営所得の安定化対策ですとか、それから災害復旧の有利子補給ですとか、こういったところも復興期のメニューとして考えているところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 今、御説明があったんですけれども、復旧という部分に関して言えば災害というものと大きく関連してくるんだろうと思います。ただ、今の御説明であれすると、復興というのは特に災害というようなものからもう離れてしまって、高梁市の総合計画であるとかそういうものの、それを去年の災害といいますか、それに結びつけたというような印象なんですけど、そんな理解でもよろしいんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) まさにそのとおりでございまして、復興計画の策定に当たりまして高梁市の総合計画との関係性というものも復興計画の中に掲載をさせていただいております。ちょうど市の総合計画というものが見直しのタイミングでございましたところに災害が起こったわけでございまして、切れ目なく市の全体の発展に向けた取り組みをしていく中で復旧・復興も位置づけていかなければならないということでございまして、復興計画そのものが市の総合計画の一部として機能するようにということで策定をいたしております。というところもありまして、議員の言われますとおり復興の部分につきましては市の総合計画の中でももちろん今後改定の取り組みが進められますが、その中で取り上げられていく項目というものが入ってございます。 ○議長(小林重樹君) 森上昌生君。 ◆4番(森上昌生君) 復興ということになるといろいろ難しい問題も含まれてくると思うんですけれども、頑張って皆さん、議員も含めて市民の皆さんと一緒に高梁市を盛り上げていかなきゃいけないと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(小林重樹君) これで森上昌生君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時53分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時3分 再開 ○議長(小林重樹君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、川上博司君の質問を願います。 川上博司君。            〔16番 川上博司君 質問席〕 ◆16番(川上博司君) おはようございます。公明党の川上博司でございます。 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 最初に、食品ロス削減について2点質問をいたします。 まず、まだ食べられるのに捨てられている食品ロスの削減につきましては、3年前の12月議会で質問をさせていただきました。現在、国の推計によりますと、食べられるのに捨てられている食品廃棄物が年間で643万トンと言われております。この643万トンというのは、日本の国民一人一人が毎日毎日茶碗1杯分の御飯を捨てているという計算になるそうでございます。この食品ロス削減につきまして、市としてこれまで3年間どのように取り組んできたのか、まずはお尋ねしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) この御質問に関しましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 食品ロスにつきましては、先ほど議員おっしゃいましたように本当に社会問題としてたくさんの食品ロスが発生しているということでございます。市といたしましては、こうした状況を市民皆さんに知っていただくということで食品ロスの削減に向けた普及活動に取り組んできたということでございます。 以前、川上議員のほうからも御紹介がありました長野県の松本市が取り組んでいるという3010運動、これはもう現在岡山県でも取り組んでいるということで、まず市の職員から率先してということで、この3010運動の普及に努めてきたところでございます。また、市民の方にもこの3010運動の啓発をするということで、広報紙などを通じて啓発も行っております。 このほかにも10月が高梁市民の環境月間ということでございますんで、それにあわせまして大型商業施設で開催をしております環境パネル展、こちらのほうでも先ほど申しました3010運動を初めとしまして食品ロスを減らす取り組みのヒント集なども御紹介をさせていただいているところでございます。 そのほかにも、食品ロスを含みますごみの減量化に関して行政チャンネルで継続的に広報を行っておりまして、またごみの減量化のアイデア募集、こちらのほうにも食品ロスを減らす取り組みがかなり応募がございます。こういうようなアイデア募集などでみずから考えていただくという啓発活動も行ってきたところでございます。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 3年前に12月議会で質問したときに、私は松本市を視察してその内容も御紹介したんですが、そのとき市民生活部長の答弁では3010運動は言われてたけど、高梁市は2010運動をするんだということで、一時期12月の忘年会シーズンとか新年会シーズンにあわせて結構呼びかけをされてたと思います。その後、余り言わなくなったような感じがして、実はこの後言いますけれども、消費者庁だけが訴えてるんじゃなくて今内閣府や農水省も3010を推進すべく大々的にキャンペーンも行っているということで、10月は食品ロス削減推進月間でもありますので、その辺は理解できました。 そして2点目に、この5月に議員立法で食品ロスの削減の推進に関する法律が成立いたしました。そして、10月1日よりこの法律が施行されているわけでございますが、この法律の内容を見ますと第3条から第7条には国、地方公共団体、事業者の責務、また消費者の役割や関係者相互の連携協力が、また第14条から第19条には必要量に応じた食品の販売、購入、販売購入した食品を無駄にしないための取り組み、そして消費者と事業者との連携協力による食品ロスの削減の重要性について理解を深めるため啓発をすること、また食品関連事業者への取り組みに対する支援、食品ロスの実態調査、食品ロスの効果的な削減方法等に関する調査研究、さらにはフードバンク活動への支援などの基本的施策を盛り込んでおる法律でございます。 この法律の施行を受けて、市として今後どのような計画を持って対策を行っていこうとされているのか、答弁を求めます。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) お答えをいたします。 食品ロスの削減に向けましては、まず一人一人が意識を高めると、そしてそれを実践していくということが重要であるというふうに考えております。これまでも、先ほど申しましたように啓発活動は行っておるんですけれども、今後市といたしましては引き続きもったいないを減らす意識の醸成として広報啓発活動に力を入れていきたいというふうに考えております。 具体的には、これまでの活動の継続ということにはなりますけれども、3010運動、それから食品ロスの削減のためのヒントを市民の方に御紹介する、そして賞味期限と消費期限の正しい理解をしていただく、また各家庭で取り組むことができる内容について広報紙やホームページ、パネル展、学校や地域でのごみの分別学習、分別説明会など、さまざまな機会を捉えて御案内をしていきたいというふうに考えております。 また、市内では順正デリシャスフードキッズクラブということで、15歳以下の子供を養育し、生活に困窮している世帯に対しまして企業や団体、個人から寄贈されました食料品を無償で提供するという取り組みをされております。 食品の有効活用という観点から、こうした取り組みへの協力を市民や事業者の皆様に促していきたいというふうにも考えております。引き続き意識啓発がメインということで考えておりますが、市民の皆様には食品ロスについて御認識いただけるように推進をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) るる言われたですけれども、3010運動は食べきる外食というポイントだと思うんですが、それも大事ですけどそれぞれの家庭で、また個人で買った物を使い切るというのも非常に大切だと思うんです。市長も初日の石井議員の質問で生ごみの関係でつい買ってしまうというふうに言われましたけれども、一番食品ロスの廃棄量で多いのが野菜ということでございます。これは何といっても買いだめというか、買い込んでしまうというか、ついそれを冷蔵庫に入れればもう大丈夫なんだという、そういう意識がどうしても皆さんあって、その辺がどうしても最終的には廃棄してしまわなきゃいけないというふうになっているということでございます。 そこで、推奨されておりますのが、日もちしない、賞味期限の短い食材を買ったときには大体それを使い切るサイクルを決めるというのがいいそうでございます。決めたサイクルで食べ切れる量を買っていただくというのが、これが非常に大事だというふうにも言われておりますし、何といっても単身世帯でも子育て世帯でも食べ切れる量を買うことによって食費も切り詰めていけるというのがポイントだということでございます。 あともう一点、3点目のポイントが、この後災害対策でも言いますけれども、ローリングストック方式というのがあって、実はこれ東日本大震災のときに注目された部分でございますが、要するに保存食、備蓄品というのはなかなか食べやすいものじゃないんですけれども、そういう保存食の賞味期限が切れそうになったときにレトルトなどの保存食を組み合わせて食べ切っていくというやり方だそうでございます。保存食と半調理品、これをうまく組み合わせるローリングストック方式というのが今注目されておって、そういうのも心がける3つのポイントということなので、御紹介をさせていただきました。しっかりと取り組んでいただきたいことを要求しときます。 続きまして、学校給食について2点質問をさせていただきます。 今回、文部科学省から各県また各自治体の教育委員会に通知があったと思います。この通知は、学校給食費の未納金の督促等も含めた給食費の徴収管理、こういった業務は基本的に学校や教員の本来的な業務ではないので学校以外で担うべき業務であって、地方公共団体が担うべきであるといった内容の通知があったところでございます。 またその通知のガイドラインの中には、学校給食費の公会計を進めるに当たって既に取り入れている自治体の先進事例を紹介しておりまして、例えばこれを公会計にすることによって教員の働く勤務時間を190時間減らしたという事例、また市内の12の金融機関から納付を受け付けている学校、さらにはインターネットでの決済サービスを利用して給食費の決済をクレジットカードでの収納も可能にした学校、さらには納付書によるコンビニエンスストアでの支払いの例等が紹介をされておりますけれども、何といっても学校給食の公会計化を進めることによる効果として教員の業務負担の軽減はもちろん、保護者の利便性の向上、また学校給食費の徴収管理業務の効率化が見込まれております。 この文科省の通知を受けまして、本市では学校給食の公会計化につきましてどのように対応されるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 学校給食の公会計化につきましては、今議員が申されましたように文部科学省のほうから基本的には学校教師の本来の業務でなく、学校以外が担うべき業務、地方公共団体が担っていくべきであるというようなことが示されたところでございます。これを受けまして、高梁市におきましても現在公会計に向けての検討をいたしておるところでございます。 議員おっしゃいましたように、その背景には教員の業務負担の軽減、また保護者の利便性の向上というようなことがうたわれておるわけでありますけれども、学校現場の業務負担軽減は確かに図れるわけでありますけど、その業務が今度は市の業務としてかかってくるわけでありますので、市の中での体制も考えていかなければならないというのが一つあると思います。 もう一点は、公会計化をするときによって収納システムの構築というのが係ってまいりまして、ここにかかる経費または運用経費についても今現在検討しているところでございます。 全国的に見ますと、公会計化になっているのは40%ぐらいというふうに今調査をしておりまして、学校現場で徴収、管理をしているのが60%ぐらいという割合であります。しかしながら、40%の中ではその半分以上が公会計になっても学校現場で徴収や管理をしておるというのも実態であります。そうしますと、本来の文科省の通知の意味はなさないであろうということを思っております。 県内の状況で申しますと、現在27市町村のうち2町で公会計を導入しておられます。市で申しますと、真庭市については来年から検討を進める、また総社市についても将来していくというのを表明されているところでございます。そういった県内の状況を見ながら、どういった導入方法が安価にできて負担軽減になってというようなことで、まだ課題を今整理しておるところでございますけれども、いずれについても通知が出されておるところでありますので、検討を現在しておるというところでございます。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 確認ですけど、公会計化にすることによって未納の関係とか、今では余りないと思いますが、昔私がPTAの役員してるときなんかは結構未納に関して先生方がそれを負担したりとか、そういった問題もあったわけなんですが、公会計化にすることによってそういうことは解消されると思われますか。 あと、教職員の業務時間というか残業時間というか、働き方改革につながると思われてますか。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 滞納の整理等につきましては、仮定の話では申せませんが、現在のところ若干あるというのは事実でございまして、これは学校現場へ負担がかかっているということがございます。これの収納システムを入れるときに、税と同じような考えでいくのか、あるいはそういった督促ができるような格好にするのかというのも現在検討はしておるところでございます。 また、業務につきましては現在給食費の徴収業務について各学校にいろいろ聞き取りをしておりますけれども、規模によって大きく1日かかるところであるとか、3日間ぐらいは要するというような調査を受けておるところでございまして、それについてこれが公会計になって市のほうで全部するんだということになると、その部分は学校としては軽減になるということで思ってございます。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 次に、学校給食について2点目の質問は、残飯ごみの問題でございます。 高梁市内の学校給食で3つの給食センターへ戻ってきます残飯は、平成30年度で1日平均31.8キログラム、年間で6,269キログラムと伺っております。学校給食における食べ残しを減らす取り組みというのは、学校現場においての食育また栄養教室などで行われているとは思いますけれども、どうしても学校で出た学校給食の残飯が最終的にセンターへ集められるという過程では、この食べ残しを減らそうという意識は教えてもなかなかできないんではないかと思います。 そこで、今は集めて処理をしてますけれども、学校単位で処理ができればと思うんです。もちろん生ごみ処理機を導入しなければいけないんですけれども、実は石井議員の質問でもありましたとおり生ごみは高梁市の給食センターでは水を飛ばす処理をしてるので、少し処理量というかキログラムが少なくなりますけれども、学校単位でこれだけ残っているというのを子供たちに認識させる、食べ残し、食べきっていこうというふうな意識にさせるというのは、そこで処理をすればそういう教育にもつながると思うんです。 ですから、費用がかかりますので、ただ余り維持費用もかからなくて簡素で、さらには自然に生ごみを土に戻す、実は今有漢に入れている生ごみ処理機の小さい版というか簡易式、システムは同じシステムですけれども、積み上げ方式といいますか、土に返していくような形というのが導入できればと思うんです。特に小規模校から私はこれを順次入れていくべきではないかと思いますけれども、答弁を求めます。 ○議長(小林重樹君) 竹並教育次長。 ◎教育次長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 食べ残しの関係でございますけれども、現在学校でも食に対する指導計画というのを持っておりまして、それぞれの学年に応じた中で食の大切さであるとか食べ残しをしないようにというのは指導しているところでございますけれども、どうしても食べ残しというのは発生してまいりまして、現在の食べ残し量については先ほど議員がおっしゃられたとおりでございます。これについて食育の観点からというようなことでございますけれども、実際それだけ残っているというようなことを目で見るというのも一つ有効な方法だろうと思ってございます。 現在、有漢で実証的にしておるのは堆肥化を目指すというような意味もございますけれども、先ほど議員おっしゃったように費用がかからずにそういった目に見える形でそういったことができれば、それは小規模校からでも導入といいますか、それに向けての研究はしてまいりたいというふうには思ってございます。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 研究をするということは、前向きに取り組んでいただきたいということを要求しておきます。 それでは最後に、防災・減災対策につきまして2点質問をいたします。 厚生労働省は、(資料掲示)これ現物です、乳児用の液体ミルクでございますけれども、この乳幼児用液体ミルクの製造販売を可能にする規格基準を定めた改正の省令を昨年8月に施行しております。国内ではこれまで安全性を担保する基準というのがなかった関係でメーカーがつくれなかったという現状がございましたけれども、昨年8月のこの改正省令によってこの3月あたりから各メーカーがこぞって液体ミルクを製造販売しております。 この液体ミルクは常温で保存できるということと、何といっても粉ミルクだとお湯を沸かして、また清潔にした哺乳瓶に入れて飲ませるというふうな過程が要りますけれども、これはストローをはめてそのまま飲ますわけにはいかないんで哺乳瓶に入れるか、それとも今最近、ここへはめ込んで、どういいますか、飲み口を。            (「乳首」と呼ぶ者あり) 吸い口を張りつけるやつを500円ぐらいで売ってるらしくて、それをはめ込んで直接もう赤ちゃんに飲ませるというふうなやり方もあるそうでございまして、海外では当たり前のように利用されているものでございます。 特に、災害時に清潔な水また燃料が必要な場合に、そういった確保が難しい場面ではやっぱり赤ちゃんの命をつなぐこの液体ミルクというのは非常に貴重であると思うんです。そして、災害備蓄品に乳児用液体ミルクを加えることにつきまして、まず見解を求めたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 議員おっしゃいますように省令改正によってこの3月ぐらいから発売が開始をされたというふうに理解させていただいております。大手、多分大きいのは4社だろうと思いますが、こぞってこれから開発、また商品化をされる、さらにそれには今言われました飲み口をつけれるような改良もなされるというふうなことも聞いておるとこでございます。 ことしの15号台風のときに、千葉県でこれがもう品切れ状態になったという報道もあったのも事実でございます。これからではあろうと思いますが、多分ミルクですから1歳から1歳半ぐらいまでのいわゆる離乳食に移行するまでの期間が一番大事なとこでありますが、そうした御家庭の方にとっては本当に朗報だろうというふうにも思うわけでございますし、たちまち水とかお湯を沸かせない状況であったら、今粉の粉乳については高梁市でも備蓄をいたしております。子供さん90人分をしとるわけでありますが、やはり液体によるミルクというのはこれから今後商圏がますます広がってくるだろうと思われます。今は高いんですけど、多分これ安くなってくるということも想定されますので、市内のそういった備蓄としては非常に有効な手段だろうと思うとこでございます。 これはどういう形でというのもございますし、もちろん市民の皆様にそういうものがあるよというのを知っていただく必要もあろうと思っておりますので、まずは試験的に導入をしていって、これは賞味期限が半年と言われてますんで、その半年後に防災訓練も兼ねて、また実際そういった対象の子供さんをお持ちのお母さん方に試していただくような形で広報周知をしていくのも必要かなというふうにも思っているところでございます。 それと、企業、メーカーさんともそういった形、何らかの連携ができればもっとより広くできるのかなということも思いますので、そっち方面でも模索をしていきたいと思っているところでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 市長からも御紹介があったとおり、台風15号のときに千葉県の山武市も被害に遭って、避難所を設けられたそうでございまして、山武市ではいち早くというか想定をしとったのか、液体用のミルクを500本備蓄しとって、結局450本支給して非常に助かったという声が寄せられたというふうに聞いとります。 先ほど言われたとおり賞味期限が本当に半年と短いというのがありますので、その辺は対応がなかなか難しいと思いますけれども、今開かれとる岡山県議会でも一般質問で知事が流通備蓄で備えるんだというふうに言われました。市ではそういうことはできないので、県だからできる流通備蓄は何かあったときに事業者から寄せてもらうというふうな形式だと聞いておりますけれども。県知事が英断したというよりも、これは厚労省のほうで、内閣府が出したのか知らないけど、通知を出しとんです。液体ミルクを都道府県に向けて備蓄を検討するようにという通知が出とったというふうに聞いとります。先ほど市長が実験的に導入をというのは、県下ではまだそういうところは聞いとりませんので、画期的な取り組みだというふうに思います。 特に賞味期限が短いので、じゃあ賞味期限が切れそうになったらどうするんだというふうになりますけれども、実は食品ロスのときにも言いましたポイントの中でローリングストック方式という、これを活用して、半年だけど3カ月ぐらい、賞味期限が切れそうになる手前の段階で実はこれをゼロ歳児、1歳を預かっている保育園のほうに支給して給食とかで提供しているというふうにして食品ロスを減らすということを先行的に入れている自治体ではやっているという取り組みもございますので、まずは実験的にそういった避難訓練とかで子育て世帯の皆様に実際に体験してもらう、これは非常に重要だと思います。特にまだ販売されたばかりなのでどうやって使ったらいいのかがわからないということで、東京都なんかはパンフレットをつくって、知ってますか、液体ミルクというような実際パンフレットをつくって皆さんに周知してるというような取り組みも伺っておりますので、その辺は工夫して対応していただければと思います。 それでは最後に、防災・減災対策の最後はピクトグラムという言葉や文字の違いに関係なく案内を可能にすることのできる絵文字であります災害対応のピクトグラムの導入についてでございます。 (資料掲示)これは埼玉県の越谷市の消防本部が実際にデモンストレーションをした写真でございます。具体的にこのピクトグラムの図で実際にデモンストレーションをしてる内容がこちらなんですけど、これは今現在高梁市の消防本部でも4台の消防車両に乗せているというのを多分紹介されるというふうに聞いておりますが、実際これは服を袋に入れてくださいという、ポンチョを着るという部分なんかは、これはもう大規模な工場で被災した場合に化学肥料とかが例えば体についたりしたら危ないということでポンチョを着なさい、服を脱いでくださいという指示をするピクトグラムです。 それで、このタグをつけるというのは防災とかでトリアージタグっていうのがありますよね、住民の医療情報をタグにしたものですが、コード・ブルーなんかでよく出てくるやつ、これはNBC災害、集団救急災害を想定した部分なので、これはなかなか想定はできないかもわからない、そういうタグでございますけれども、こういった図を示すことによって避難誘導をスムーズにしていただくということでございます。 これがピクトグラムなんですけれども、実はこの災害対応のピクトグラムというのは、川崎医療福祉大学、倉敷の、その川崎医療福祉大学が数年前より災害時において、特に避難誘導をしていただくのに特に文字が読めない方や、あと外国人の方、そして耳の不自由な方たちに情報を伝えることのできる図です、絵文字。こういう避難場所の図がありますけれども、そういったことを考えた絵文字ということで、これは川崎医療福祉大学が実は岡山市の消防本部と共同開発したものでございまして、昨年度の内閣府が主催する防災教育チャレンジプランというのに採択されたすぐれものでございますけれども、実は高梁市の消防本部も高梁川流域の消防本部の取り組みの一環として積載車両に一部入れられているというふうに聞いておりますが、実は昨年12月に岡山の大型商業施設、と言やあ1つしかありませんけど、かなり大型商業施設でぼやが発生したそうです、去年。そのときに実際に1万人以上が避難しなきゃいけないときに、お客さんや従業員の方を避難させるためにそのピクトグラムを使ったそうです。施設内にいらっしゃった1万人以上の方々がこのピクトグラムでスムーズに、錯乱しますんで声が届かないので、図でこうやってこっちへ逃げてくださいとか、そういう指示をしてトラブルがなくて全員無事避難されたということでございます。 こういった火災現場にはもちろん消防が駆けつけますけれども、あらゆる災害において避難場所、小さな避難場所ではあれかもわかりませんけど、かなり大きな避難場所につきましてはやはり外国人の方、あと耳の聞こえない方、文字がなかなか読めない方々についてはピクトグラムで誘導することが私は非常に有効であると思うわけでございます。 実際に川崎医療福祉大学で開発してますので印刷するだけでできるということで、印刷代だけで済みますので、簡易な形で費用をかけずに大きな効果が期待できるというこのピクトグラム、だから大型の避難場所に私は設置すべきであると思います。防災対策の備蓄拡張として備えるべきだと考えますけれども、御意見をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 非常に有効であるということは、これはもう言われているとこでありますが、今でも、ここにもありますが非常口とかというのはちゃんと皆さんが周知をしているところでございます。それをもっともっと広い意味で活用していこうという取り組みだと思いますので、特に外国から来られた方で日本語がわからない方とか、あと耳の不自由な方、そういった方々がこれを見られて反応されるということが必要なんだろうと思っております。 実は、さっき議員おっしゃいましたようにこれ議長に許可をいただいておりますので持ってまいりましたが、(資料掲示)これが高梁市消防がつくっている歩いてくださいというピクトグラムであります。これ、こうやってやるとパタンと普通は閉じれるんで、こうやって使うもんらしいんですが、これとて大きな災害がもし起こったらこういう形で誘導をしてさしあげるのが非常に効果的だろうというふうに思います。 ですんで、今岡山市消防さんがその取り組みをされてるということでございますので参考にさせていただきながら、またいろんなのがいろいろあふれてもいけません。ですから、統一をしたほうがいいと思いますので、今岡山市がつくられたようなものを使わせていただくということも、これは一つの方法だろうと思うとこでございます。 と同時に、じゃあ目の御不自由な方に対してどうするかということもやっぱり出てくると思うんです。これは音なのかなという思いもするわけでございます。そこら辺もあわせて、今後策定しようとしているのが避難行動計画というのをこれからつくろうと思っております。その中で盛り込んでいきたいなというふうに考えておるとこでございます。 ただ、これから悩まにゃいけんところではありますが、例えば食事を提供しますよというときに御飯を炊くお釜のあれをしてしまったんでは、多分コメ文化の方にはわからないだろうと思いますし、もう今お釜じゃなくて炊飯器だからお釜自体がわからない方もいらっしゃるかもしれない、そこら辺は何ぼか考えにゃいけんとこはあると思いますが、ぜひ盛り込んでいきたいなと思っております。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(小林重樹君) これで川上博司君の一般質問を終わります。 次は、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。            〔5番 三村靖行君 質問席〕 ◆5番(三村靖行君) 9人目の三村でございます。 今回は3点の質問をしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず最初に、観光行政についてでございまして、最初の質問は高梁川のアユへの取り組みについての質問でございます。 歴史伝統のあるアユへの取り組みこそ、私は本物の観光資源であると思います。そして、持続可能な取り組みとしてこれを発信していったらどうかということでございます。市の総合計画の中には、備中松山城とか頼久寺、ふるさと村と、そして広兼邸とかいろいろなキーワードが多く出ておりますけれども、もう説明するまでもなく備中松山城、そして吹屋ふるさと村というのは市の目玉になっております。備中松山城につきましては昨年来から猫城主や大河ドラマの真田丸人気、ブームにも後押しされて観光客も年々増加し、この11月は過去最高の入城者であったとお聞きしました。そして、今年度も10万人を超える勢いのようでございます。 本市も交流人口の増加を目指してあらゆる取り組みをされておりますけれども、高梁市の歴史伝統のある地域資源をもとに持続可能な本物を売り出す取り組みや仕組みづくりが必要ではないかと考えております。 そこで、誰もが知っている備中松山城と同様に今後高梁川のアユの全てを全国展開、アピール活動を行い、高梁市の文化として紹介したらどうでしょうか。この際、もう養殖とか天然であろうとか、どちらでもいいです。もっともっとアユを広める運動をしたらどうかということでございます。アユといったら高梁川です。高梁川といったらアユです。高梁市しかこれはできない、私は資源であると思っております。 先月11月には吉備ケーブルテレビで高梁川のアユ伝統漁法がテレビで紹介されておりましたけれども、私も現地へ行って、撮影のときじゃないんですよ、現地へ行かせていただいて見学する機会がございました。川幅いっぱいに仕掛けた瀬張りわな、川船から仕掛けた網と網にかかったアユをゆっくりと取り込んでいく、この風情は城下町高梁にはぴったりじゃないかと私は思います。瀬張りわなは貴重な文化であると私は認識いたしております。めったにお目にかかることはないんではないでしょうか。こうした幻想的な風景も観光客に紹介し楽しんでもらったりするだけでも、私は価値があると思います。このような展開をされとる方も何組かおられるようでございますけれども、これをさまざまな観光イベントとタイアップするなどして備中高梁のアユを発信していく環境整備を行っていくことが、高梁市の魅力アップや利益向上につながっていくのではないでしょうか。今は伝統漁の継承者の高齢化により減少しておりますけれども、こうした文化を残すためにも環境整備は大事であると私は考えます。 ことしのアユは非常に豊漁で、大きくておいしくて絶品であったと、食べた人は異口同音に絶賛されておられます。吉備ケーブルテレビを見られた方は知っとられると思いますけれども、高梁川のアユは毎年宮内庁に献上されております。こうしたことから、地域資源を生かし、全国に発信展開していくべきと考えます。 そこで質問をいたします。 ことしは高梁川のアユは豊漁であったと聞いている。今後、アユを主軸とした観光漁業を復活されるよう本格的に持続可能となる一定の漁獲量を保つためには、外来魚及びカワウを減少させて生態系が守れる取り組みが必要と考えるが、市の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) この件に関しましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 河川の増水の翌年はアユが豊漁であるという傾向はあります。これは、回遊性のアユの遡上量がことしは多かったこと、そして河川形状の変化でカワウのアユへの捕食圧が弱まったことが要因と考えられます。一定の捕獲量を保つために、内水面環境に配慮した漁場の整備とカワウ等の被害防除の取り組みが必要と考えます。カワウのねぐら、コロニーは国道や県道、そしてJR伯備線の河川沿いにありまして、周辺には民家等があるんで猟銃等による一斉駆除は困難な状況です。高梁川漁協におきまして猿用の追い払いの3連花火を使用しまして、適宜カワウの追い払い等行っておられまして、市もそれには参加させていただいております。 そして、岡山県では平成26年度に岡山県カワウ対策協議会を設立されておりまして、関係者が共通認識のもとに個体群の管理と被害防止対策を推進するため平成30年度に岡山県カワウ被害対策指針を策定されております。この協議会におきまして高梁川、成羽川におけるカワウの生息状況を把握しまして、ねぐら、コロニーの拡大を抑制する研究もされており、この対策指針をもとに今年度成羽川漁業協同組合におきましては、県事業によりまして専門家の指導により生息地の管理、そして個体群の管理、被害管理対策を実施されております。 また、外来魚についてでございますが、国におきまして生態系とか人の生命、身体、農林水産業への被害防止を広くPRしているところでありますけど、広範囲に生息しておりますことから具体的な駆除の実施には至っていないのが現状でございます。これらの対策につきまして流域全体の総合的な取り組みが必要であるということから、本市といたしましては県や近隣の市と連携しまして実施可能な具体的な対策を実施してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 市内には2つの漁業協同組合がアユを放流しておりますけれども、最近では水質の悪化とか自然環境の変化とかということで、漁獲量が減っておるのは確かでございます。私も十数年前からアユはとれないというふうな認識でおったわけなんですけれども、今部長言われましたように去年の災害で川底が洗われて、そしてアユに対してはよかった方向へ向いて、それがことしの豊漁につながったのかなというふうに私も聞いておるんですが、これを守るためには、今言いましたように外来種とかそれからカワウをどうしても少なくせんことには、なかなか持続可能なことにはならんと思うんです。なかなかこの対策がないのも現状でございます。今までいろんな方向で皆さん考えておられるんですが、なかなかその対策がないのが正直なところです。ですけれども、ことしこういうふうに漁獲量がふえたということになれば、私は当分の間これが続くと思うんです。ですから、それを境に取り組んでほしいというのが今回の質問の趣旨なんです。 以前、20年ぐらいたちますか、ききょう緑地の下側でアユ料理を食べさせていただいた店がありましたけれども、あれからもう20年ぐらいたつんですが、あのころに皆さん経験されとる方はリピーターとして大変多くおられると思うんです。高梁市はアユをしたらいいんじゃないんかとかというのはもう何か、ほんなら岡山とか倉敷ではそりゃ通用せんのじゃねんかと思うんですが、高梁市だったら通用すると思うんです。それを復活させるためには、施設をつくったりそれに取り組んでいただきたいというのが今回の私の思いでございますけれども、今この備北地方では千屋牛とかそれからピオーネとかトマトとか、いろんなブランドで売り出しておられますけれども、私は高梁市はこのアユをブランドとして全国に売り出して勝負ができるんではないかなというふうに考えるわけでございます。石灰水のミネラルが豊富で、これはもう全国レベルであると認識しておりますので、この高梁川流域の資源を新しい視点で捉え直していただいて、価値をつくり出していく、その取り組みが大事であると考えます。 市内にはアユを扱っている店も多くありません。それは、私が考えるのに安定した供給ができないからかなというふうに思うんですが、たしかにその年その年によって漁獲量は違ってくると思うんですが、ことしはこういうことになりました。少ないときもあるかもわかりません。ですけれども、天然にこだわらずに養殖も含めてアユ全般で広い目でやっていければ、私はこれは売り出せるんじゃないかなというふうに考えるんでございます。高梁市しかできない、高梁川しかできないオリジナルで持続可能な取り組みを私は展開してほしいと思うんですが、再度お願いしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えさせていただきます。 高梁川のアユは、市内の飲食店におきまして塩焼きとか甘露煮、ほぐしといったメニューで提供されております。そういった商品の販路拡大につながる周知、宣伝を総合的に推進するため本年度特産品創出ネットワークが創設されました。構成団体は高梁商工会議所、備北商工会、備北広域農業普及指導センター、高梁市観光協会、そして市の5団体で、高梁市内の地域経済の活性化や農畜産物等の生産振興の推進、特産品の開発やブランド化、6次化を図ることを目的としております。 11月にはこのネットワークを活用しまして、岡山タカシマヤで自治体初となります特産展、備中たかはしフェアを開催しまして、多くの方に高梁市の特産品の周知をすることができ、また市と観光協会では国内最大級の旅行博でありますツーリズムEXPOジャパンの会場、そして広島のマツダスタジアムのプロ野球開催時に、高梁市の特産品としてアユの提供販売をし、観光のPRをいたしております。 伝統漁法に関しましては、広く高梁川のアユをPRする観光コンテンツとして活用しながら、アユや高梁川に着目した観光商品の醸成に向けまして検討を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 復活を恐らく待ち望んでいる方は多いと思います。前にも施設があったわけですから、そのリピーターの方もおられますし、そしてまたそういうことによって消費もふえると思います。非常に今が僕はチャンスかなというふうに捉えておりますんで、今言われましたようにこれからも底辺を広くしてアピールしていただきたいというふうに思います。 歴史のある高梁市がせんと、ほかにはできません。ほかにできるとこはございません。その思いを持って市民や観光客の利益につながると思っておりますので、積極的に取り組んでほしいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 質問の途中ですが、ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午前11時56分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(小林重樹君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 次に、落合町近似にあります方谷林についての質問でございます。 実は、私11月にこの方谷林へ行ってきました。そのときに感じたことがこの質問でございまして、方谷林は遊歩道も整備されて、非常に急勾配であるんですけれども歩きやすいいい歩道がついております。そこから眺める市街地の景色は高梁市でいいますと有数のスポットかなと私は感じております。 しかし、最近は周りの樹木、山といいますか、それが非常に大きくなりまして、そしてあずまやが2カ所あるんですが、休憩所の周りに植栽もしてありますが、その植栽も大きくなりまして市街地の視距が非常に悪くなって、見えないとこもあります。ということで、これを以前のように市街地が望めるように伐採できないかという質問でございます。よろしくお願いします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 方谷林公園は、山田方谷先生の功績や遺徳を末永く顕彰するために明治44年に開設された公園であります。園から望む市街地や高梁川の景色がすばらしいことから、映画「口笛を吹く寅次郎」のロケ地ともなっております。 現在、地元団体の方谷林を守る会に遊歩道やあずまや周辺を中心に、定期的な清掃とか草刈り、植樹等の剪定などの管理を行っていただいております。引き続き地元の委託による維持管理を継続いたしまして、適切な公園管理をしていきたいと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。
    ◆5番(三村靖行君) 地元の方にお願いしとるというのは私も聞いとりますが、施設をつくりますと管理するのは当然出てくることでございます。管理の度合い、どこまで管理をしていくかというのは、金額もあるんですけれども、あそこについては私は遊歩道自体が非常に急峻なとこへついとりますから、なかなか管理団体へ言っても伐採するのが難しいような地形になっていると思うんです。 ですから、あれの見通しをよくしようと思えば、ある程度団体に任すのもいいんですけれども、市のほうがそれなりの対応を少しはされたほうが、せっかくあれだけの施設ができとるのが、私はもったいないと思うんです。映画の舞台にもなっておりますし、そしてまたあそこは方谷という名前もついているわけでございますので、市街地に近いところにあるということで、できれば市のほうがちょっと手をかけて伐採できないかと思うんですが、それをもう一度お願いします。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 映画のロケシーンに使われたところなんですけど、高梁の駅のほうですか、あちらに向いてはあずまやからは視距のほうは確保されておりますが、高梁高校のほうを見たときには樹木等で隠れております。先日もそのあずまや付近へ行ってみますと、マキの木といいますか、樹木について伐採等をしてありまして、視距の確保等していただいております。緊急度等いろいろありますので、その辺を見ながら管理のほうをしていきたいと思っております。よろしくお願いします。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) ぜひ、視距がきくように、機能しますように努力してもらいたいと思います。 次に、2番目の項目でございます。 公道の安全管理についてでございます。 市道、大型農道沿いの、これも周りの樹木が大きくなって、それが車道のほうへオーバーハングといいますか、飛び出して、通行車両の支障になっている箇所がたくさんございます。そうなった場合、大雨とか風とか、雪はもちろんのことでございますが、それがそういう状況になりますと非常に通行が危険な状態に陥ります。場合によっては、通行どめになるというふうなこともあると思います。市内にも至るところにそういう箇所があると思います。この対策を市はどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 市道全延長約1,500キロメートルございます。それぞれこういう地形でもございますので、道路に張り出す木、もしくは木の枝等はもう至るところで見受けられるところでございます。それぞれ管理については地元町内会の皆さん方が活動していただいてるという事例も承知をさせていただいているとこでもございます。 前提のお話、基本的なお話をさせていただいて恐縮でございますが、基本的には道路上に出ておる枝木については、その木が生えている土地の所有者が第一義的には責任を負うということになっております。したがいまして、車道上であれば車道に出てきた部分、そして車道から4.5メートルの部分については当然これはもう持ち主に切っていただかないといけないということが大前提でございます。これは民法上の取り決めであるわけでございます。そして、道路構造令等によりましてもやはり所有者側の責任というのは言われるわけでありまして、裁判でもそういった判例が実際出されているということでございます。 市といたしましても、そういったことというものはあらかじめお知らせをさせていただかないといけないと思っておりますので、先般も吉備ケーブルテレビの市の広報番組を通じて剪定のお願いをさせていただいた経緯もございますが、そうした剪定についてのお願いという形ではこれから掲載をホームページ等でもさせていただき、これからもお願いをずっとしていこうと考えているとこでございます。 とは申せ、通行に本当に支障を及ぼすような危険な状態というのもあるわけでございます。それから、台風等の通過の後、風倒木もあるわけでございます。そうしたものに関しましては、市のほうでこれは道路の通過交通の安全を確保するという観点から伐採をさせていただき、安全確保するということも行っていこうというふうに考えているところでございます。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 地域によっては、地域の方が善意的に処分をされとる地域もございます。ですけど、そこだけでなしに、されないところもありますから、事故が起こりやすい状況になると思うんですけれども。極端に言いますと、樹木もありますし、それから電線というんかNTTのケーブルといいますか、そこら辺に木がかかって簡単にかかるようなとこがあるんです。あの木を切ったら安全なのになというところがあるわけなんです。そういう場所について、極端に言うたら車にバケットがついてビューと上がっていくような高所作業車みたいなのがございますが、あれを市に1台持っとったらすぐ早い対応ができていいんじゃないんかなと思うんですが、それを設置するということになればまた交通事故の関係もありますしガードマンの関係もあるんですけれども、私は市が1台保有しとったら少々のことはすぐ間に合うんじゃないんかと思うんですが、そういうふうな高所作業車を計画するという考えはございませんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 確かに、NTTや中電さんも含め電線に支障がある場合は、特に中国電力さんなんかの場合は支障がある前に伐採をされるというのが、これはもう電気がとまるということもありますのでされておるところでございます。そのように持ち主の方が基本的には支障木の伐採はされる、そしてしていただくように促すというのが大前提だろうと思っているところでございますし、それには当然所有者の方も経費がかかるわけでございますが、これはもう定めでもございますので、それをこれからは求めていくことになろうと思います。 ただ、申されましたようなこともございますので、高所作業車というお話でございましたが、これは市道管理をする上で、じゃあ車が要るかどうか、それにはオペレーターの問題等々も出てまいりますので、市内の土木建築関係の業者の方もお持ちでもありますし、そういった対応もこれまでもしていただいておりますので、今のところそうした市内の民間業者の方にお願いをさせていただこうという考えでございます。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 了解いたしました。そうだろうと思います。 次に、市道が今市長が1,500何キロあると言われましたけれども、本当に山の中もいっぱい市道が網羅しております。ふだん通らない市道になっているのもたくさんあると思うんですが、私が住んでおる近くにも市道が通っとんですが、そこが去年の大雨で木が倒れ込んで通行どめになっている箇所がたくさんあると。何とかならんのじゃろうかなと言われたんですが、ふだん通らんのです、市道といいましても通らんとこなんです。恐らく市内を見渡すと大分あると思うんですが、そのような状況の場合には業者へ頼んでしてもらえるんでしょうか、それをお聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 当然、住民の方がボランティアで取り除こうという場合に、危険が及ぶ場合もございます。当然、樹木でありますし、特に倒れかかった樹木というのはどちらへどうはねるかということもございます。そして危険もございますので、ぜひそういったときには市のほうに、市民センターでも地域局でも結構でございます、もちろん本庁の建設課、西部土木事務所でも結構でございますので御一報いただき、御連絡いただければ対応のほうはさせていただこうと考えておるところでございます。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) わかりました。よろしくお願いいたします。 次に、2番目のセンターライン、車道の外側線の件についてお尋ねいたします。 市道を安全に通行するためには、どうしても路側線は必要でございます。センターラインをはみ出していったら対向車とぶち当たるとかということで、センターラインは必要でございます。そういうふうな白線は非常に重要な役割を果たしておりますけれども、この白線が1級、2級市道にかかわらず、重要路線、いろんな路線かかわらず経年によってもう消えてしまっている状況が多く見受けられて、そのことによって広い道路では追い越しをしたりして、そしてはみ出したりして、非常に危険な状態の場所がたくさん見受けられます。道路をつくるのもいいんですけれども、舗装するのもいいんですけれども、やはり白線も道路の一部だと思うんです。これはつくった以上は、前も言いましたようにこれも維持管理の一つと捉えたら、必ずこれは必要なもんだろうと思うんです。その辺を、経年で消えてしまってる状況をどのようにお考えなのか、お聞きします。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 これは白線の問題、確かに白線があったところが消えていくというのはその感覚で走行しますが、そこを初めて通られる方などにとっては非常に危ないとお感じになられる方もいらっしゃると思います。法律のことだけ申し上げますと、白線を引かなければならないという法律はどうもないようでありまして、市の条例等に委ねられているということでございます。 ただ、今市道を改良し、また市費での整備をしておりますが、白線等をこの一定の考えのもとで引かせていただいておるとこでございます。それが今消えている、そうなると特に薄暮とか雨が降っているときなんかはどこまでが道路だろうかとか、またセンターラインがもしあったとしたらそのセンターラインはどこなんだろうかということで、非常に危険を感じるということは私もその経験がございますので、こうした状況というのは好ましくない状況であると。また、それが交通事故を誘発してもいけませんので、これは解消しなければならないという認識を今持っているとこでございます。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) ありがとうございます。 白線というのは、運転もしやすいんですけれども、路側線の場合は通学路でいいますと子供はそれを目安に通学しているというふうなのもあるわけなんです。それが消えているということになれば、事故につながる可能性があるわけです。ですから、それはたしかに義務はないんかもわからんですけれど、道路管理者として最低限通学路があるところは、僕は優先的にしてもらいたいというのが本音でございます。 ですから、あれがないためにドライバーの方も対向車の方も1回や2回、恐らくひやっとされたことがあると思うんです。夕方の本当に暗くなる時期、そして天気の悪い時期は、もうあれを頼りに運転される方が多いと思うんです。ですから、予算をちょっと多目にとっていただいて対応してもらいたいと思うんです。1車線道路でも両サイドに白線をするのがベストなんです。ベストなんですけれども、そうしようたら随分の距離になりますから予算が追いつかん面もありますので、どっちかというたら消えんと思われるほうへ片側でも白線をつけるようなお考えがあるかどうか、予算の都合もあるんですよ、そういう考えを取り入れてもらえるかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) ことしで申し上げますと、白線の整備、それから先ほどの風倒木、障害になる樹木の伐採等で1,200万円ほどの予算を持ってことしも臨んでおるとこでございます。もちろん必要であるということから、数年前から特に白線の消えているところ等については引き直しをやっていこうとしております。これは非常に不幸なことではありましたが、ことしの5月に滋賀県で起こった集団で登校中のところに車が突っ込むという事故があったわけでございますが、そうした交通事故等を受けまして国としてもそういった安全対策をしていくんだということの支援策というのを設けられているところでもございます。 したがいまして、高梁市といたしましてもそういった支援策を活用して、例えば子供さんが歩くところの路側帯をカラー舗装化するとか、区画線をもっと光が当たったら見やすいようなそういう材料を使って白線を引き直すとか、そういったこともやっていかなければいけないと考えておるところでございます。新年度の予算に向けてこれも考えさせていただこうと思っているとこでございます。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) よろしくお願いいたします。 次に、3番目に移ります。 今、(1)番と(2)番を質問いたしましたが、これに加えまして非常に道路の修繕とか改良は市民要望が多うございます。要望があれば職員が現地へ出向いていって確認をして、そして対応を考えられるというんだろうと思うんですが、現地を見んことには対応できませんので、その現地を見に行こうとしたら西部土木事務所もあるんですが、市域が547平方キロもございますとなかなか兼務では要望が多過ぎて追いつかんのじゃないのかなというふうに思うわけなんです。そういうことによって市民への対応がおくれることもあると思うんです。そのためにも、もうこれだけ市道も1,500キロ、それから市域も広いというふうな状況の中で白線も消えとる、それからもう樹木もオーバーハングしとると、そういう状況の中で対応しようと思うたら兼務では無理だろうと思うんです。 とりあえずこの際、専属の道路維持補修課とまでは言いません、係を設けて対応されたほうが市民要望に対してスムーズに対応できるんじゃないかと思うわけなんです。その辺はどのようにお考えなのか、お聞きします。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 これから道路の支出もそうでありますが、やはりこれを維持補修していくということが、行革の中でもこれからの維持補修費というのは相当かかりますよというのは申し上げておるところでございまして、これからますますその事務量、業務量というのはふえてくるというふうに容易に想像しております。 その中でどういう形で体制が組めるかどうかというのは、今のところまだ想定をするところまでは至っておりませんが、維持補修に関して片手間でできるというふうなものではないという理解はいたしておりますので、どういう形がいいのかというのを今後新年度の体制に向けて研究をしていきたいと思っているとこでございます。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) ぜひ、いい方向で検討してもらいたいと思います。 次に4番目ですが、今市道の話をしましたけれども、県国道については同じことが言えるんだろうと思うんです。県道でも国道でも非常に樹木がオーバーハングしとるところが多く見受けられると、こういうふうな状況の中で管理は県でございますので強く県のほうへ要望してもらいたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 当然、国県道に関しては、通常考えれば市道よりも交通量が多い中で住民の方にお願いしますという話には、私はならないだろうと考えるとこでございます。したがいまして、県も立場的に基本的には所有者ということはお持ちだろうと思いますが、市としましてはやはり住民の皆さんの通過交通の安全を確保するという視点から強く要請もさせていただく、それでそれが年に1回というわけではなくて、その都度その都度必要に応じて要請をさせていただくというスタンスでございます。 もしそういうものがございましたら、これは県のほうに言っていただくのもいいんですが、市のほうでもお知らせをいただければ、必ず県のほうにつないで対応を求めていくという考えを持っているとこでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 県国道に対しましても窓口は市でございますので、私は市のほうへ言ってくださいというようなことで申し上げておりますので、強く県のほうへ要望がありましたらお願いしたいと思います。 次に、3番目でございます。 去年の7月豪雨災害についてでございまして、これの災害復旧工事がおくれてるというのをお聞きしておりますが、けさの森上議員の質問にも出ておりましたけれども、件数も多い、そして抱えとる従業員さんも少ない中で、非常に厳しい状態じゃというのはお聞きいたしております。 ただ、災害復旧というのはもう皆さん多分知っておられると思うんですが、3年以内に竣工しますよと、直しますよというのが恐らく定着しとると思うんです。今1年半経過いたしております。だから、もうあと一年ちょっとぐらいでは本当いうたら全部完成するというふうに思われると思うんです。 ところが、恐らく今回に関してはそれがそのとおりにいくのかどうかというのが私の危惧しとるとこなんですが、繰り越しをして4年になる場合もある、4年以内で済むのか、4年以上かかるのかという話なんです。国庫補助を受ける災害については、そういうふうに3年ないし4年で直すのが決まりだろうと思うんですが、それより小さい災害、恐らくそれがこれから出されると思うんです。それも去年の災害ではあるんですよ、去年の災害であって今は大きい国庫補助のほうの災害をしようるから、小さい災害のほうは手が回らんから、今はそのままになっているという状況だろうと思うんです。それは大体目安としてどれぐらいな期間を思っとられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えをさせていただきます。 まず最初に、平成30年7月災害の状況について申し上げたいと思います。 公共土木施設災害、道路、河川、橋梁等でございますが、総件数が343件でございます。そのうち、今発注済みが298件ということで87%でございます、率にして。そのうち、完成したものが137件、率にいたしまして40%ということになっております。 農地、農業用施設災害につきましては、総件数が275件でございます。そのうち、発注が今63件で率にして23%、竣工件数が20件ということで率にして7%ということでございます。特に、農地、農業用施設災害につきましては、年度内完成というのが非常に難しい状況でありますので、国とか県に対しまして繰越措置等の協議を継続的に実施しております。今後も関係機関と調整を図りながら、入札等進めていくように予定をいたしております。 今、繰り越しのことがありましたが、昨年の7月豪雨災害につきましては非常に被害が甚大ということで、通常でありますと被災して2カ月程度で査定等行って、その年度に工事発注等して、できるものは年度内に完成をいたしておりますが、昨年の災害につきましては件数も多いということで、査定自体が本年の2月に終了いたしました。そのあたりから発注ということなので、丸々1年延びたような格好ですので、本来ですと昨年の平成30年度でやっておくべきものを繰り越して、この令和元年度に実施しているような状況で、令和元年度に実施しているものは完成もありますけど、令和2年度へ繰り越すというようなことになっております。そういう関係でいくと令和2年度、来年発注するものも場合によれば令和4年度への繰り越しということも考えられますので、そのあたりで今回の災害は対応してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 令和4年度になるということは、4年間ということでしょうか。 今、農地災害については7%の完了、今現在で7%言われたんですよね。物理的に1年半たって、もう2年近うたとうかというときに7%で、はたしてこれが100%になるんかなというのが率直な思いなんですけれども、いろんな事情がございましてそういう状況になっとんだろうと思うんですが、農地を持たれとる人は、ことしできなんだな、ほんならまた来年じゃ、来年できなんだら再来年ということで、1年も2年も3年も機能回復ができなんだら農地として機能を果たさんわけです。そうすると、せっかく水稲しようと思ってもなかなかできんですが。水稲しようと思えば苗から準備をせにゃいけんのんですから、極端に言うたら早目に教えてあげなんだら準備というもんがございます。もう市のほうは、言うてこなんだら放っときゃえんじゃということでなしに、農地に限ってはことしはだめですよと、できませんよと、もう少し待ってくださいというのは言うべきだろうと思うんです。そうせんと、本当つくりょうる人はもう大変なんです。山のほうの中を本気で荒らさずにつくって、頑張っておられる方がおられるわけなんです。せめてそこら辺の対応を私はしてほしいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 今、市道とか農地とか言わせていただきましたけれども、実は大型農道の件でございますが、川上町に大型農道が、どういう路線か僕もはっきりわかりませんが、真ん中辺をどっと通っております。そこは3カ所ぐらい通行どめになっております。もちろんこれも去年の災害です。いまだに通行どめだったんですけれども、1年半たって、だったんですが、調査しましたら実はもう今週いっぱいで車が通れるようになりますよというふうなことをお聞きいたしました。本当に1年半、極端に言うたらたっとるわけです。1年半が私はちょっと長過ぎるんじゃないかな、いい方法がなかったんかなというのが率直な意見でございます。 ですから、回り道があるからもう通ってもらやあえんじゃということでなしに、やっぱりセンターラインの入っとる主管の道路は、これからは早目に少しでも通行どめを短くして対応するようにお願いしたいというふうに思います。 そしてまた、もう一カ所松原町神原、ちょうど宮田公人議員の峠からちょっと下の辺です、いまだに大型農道へ崩土が落ちたままになっているんです。これ、片車線が通れるから皆さん誰も文句言わずに通っていかりょうるんですが、崩土が来とるということは側溝を塞いどるわけなんです。側溝を塞いでいるということは、その水はそこを通って違うとこへ、流れてはいけんところへ流れていきょんです。そうした場合には、ちょっとの大雨が出たときにはまた二次災害を起こす可能性があるんです。1年半もたってもまだそのままになってほったらかしにしとるというのは、見苦しゅうてかなわんのです。いつになったら取るんかなと。それを取ったら、ほんなら上の山が来るから取ってないんかなと思うんですが、見てもそんな感じもせんし、ただそういう状況があるのを多分皆さん見とられる方多いと思うんですが、早目に僕は対応してもらいたいというふうに思います。 それから、前に単独災害を言いましたけれども、例えば農地のほとりを小さい川が流れております。1メートル、1メートル以下の河川でございますが、それが災害で決壊して、そして堤防が崩れたもんですからそれが農地のほうへどんと入って、川の石とか砂利とか、それがもう田んぼ1枚、2枚と埋め尽くしております。災害が起きてそのままの状態にいまだになっているわけなんです。ですから、あれから何回も雨が降ったりするたんびに農地はだんだんと荒れていって、土砂がふえていって、もうどうしようもなくなる。早く持ち主の人はつくりたいんですけれども、これ小さい河川ですから国庫補助をして順番があるからということで待たりょうるんですが、1年たって2年近うたってもそのままなんです。その人は山に近いほうなんですけれども、農地を荒らさずに頑張っておられるんです。そういう方のところを、現地を見てもろうたんですよ、職員には見てもろうたんですがそのままになっとるんです。そういうところは小さい河川であっても何か応急工事をして、最低限です、せめてそれ以上の土砂とか土石流が来んようには僕はしてもらいたいと思うんです。それはもう最低限。復旧はなかなか工事をしてもらわんと、機械が入らにゃ難しいと思うんです。ですけど、今もう流れ放題、雨が降るたんびにだんだんふえてくるわけです。見たらもうつくる気なくなります。そういうふうなところを確認しとってんですから、対応を今後小さい河川でもされる考えがあるのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 大福産業経済部長。 ◎産業経済部長大福範義君) お答えさせていただきます。 今、議員おっしゃいました場所については、現地のほうを確認させていただいております。現在公共土木施設災害を優先する中で待っていただいているような状態でございます。関係者の人には本当に御迷惑をかけて申しわけなく思っております。 今後、比較的小規模な災害につきましては、地元の方で対応できるように小規模建設工事の助成制度がありますから、そういうものを少し充実させていくように今検討しておるところでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 三村靖行君。 ◆5番(三村靖行君) 災害が起きたら早い対応をしていただければ、災害が最小限でとめられますので、そういう対応でよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。 ○議長(小林重樹君) これで三村靖行君の一般質問を終わります。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔2番 森 和之君 質問席〕 ◆2番(森和之君) 皆さん、お疲れさまです。 令和元年度12月議会通告質問、くじ運が悪く、もはや定位置、トリを務めることになりました森和之であります。 市長を初め執行部の皆様には、誠意ある御答弁をよろしくお願い申し上げます。 それではまず、1、防犯カメラについてであります。 住んでいて安心・安全な町高梁、私も大好きな言葉であります。自分が生活するにしても子育てするにも安心・安全、とても大切なことであります。また、移住・定住を進めていく上でもこの安心と安全、高梁市にとっても大きなセールスポイントの一つになることは間違いございません。 そこで、防犯カメラの設置を警察と連携し、市全体で推進すべきではないかということを御質問いたします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) それでは、この件に関しましては私のほうから答弁をさせていただきます。 議員おっしゃいますように、犯罪を抑止そして解決するためには、基本的にはソフト面の防犯活動であると思いますが、それに加えまして防犯カメラの設置といったハード面の取り組み、これは有効であるというふうには認識しております。そういうこともありまして、高梁市におきましては平成26年度から防犯カメラの設置の支援事業を実施しているというところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) それは部長、あくまでも家につける(資料掲示)こういったタイプの、家庭につけるこういったタイプの防犯カメラのことでよろしいですか。 僕は、この質問書き方が悪かったんですけども、ちょっと考え方が違うんです。 警察と連携しましてと言いました。要は、警察っていうのは皆さんも御存じでしょうが、これから年末なんかになってくると検問なんかを行います。これはどういうことかというと、要するに高梁市から出ていく、高梁市に帰ってくるとこの幹線道路において、こういったとこを重点的に帰ってくるんじゃないかということを警察は思って、そこで検問を張るわけであります。警察と連携して防犯カメラの設置を訴えるということは、要は高梁市に入ってくる、高梁市から出ていくとこに対して、重点的に防犯カメラをこういうとこに設置すれば効果的じゃないかということで僕は進めてほしいということの上でこの質問を上げたんですけど、それに対しての答弁はありますでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 先ほど申しましたように、犯罪を抑止、解決するためにはソフト面に加えてそういうハードの面は有効であるというふうに認識をしとります。いわゆる防犯も防災と同様に自助、共助、公助の精神に基づきまして住民そして自治体、教育委員会、学校、そして警察、ここが連携をして進めていくと、そしてそれぞれが必要な役割を果たしていくということが大切であるというふうに考えております。 警察との連携につきましては、特にソフト面等の連携をこれまでも行っておるわけですけれども、警察のほうがそれぞれ派出所単位で設けております防犯推進委員さん、それの集まりが高梁防犯連合会ということですが、市はその防犯連合会に対しまして毎年活動の支援を行っているということでございます。 それと、そういうハード面での防犯カメラの設置でございますが、これもやはり市としてはその設置について一定の役割を果たしたいということで、町内会等が設置する防犯カメラにつきまして、通常の補助率より高い3分の2の補助という形でこれまで取り組んできたところでございます。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) どうも自分の質問の意図と答えがかみ合わない気がしますので、次に移ります。 僕が今訴えましたのは、要は高梁市の外枠です、外枠にカメラを設置して中から出ていく人、外から入る人をしっかり警察と連携して、協議してそこにカメラの設置をお願いできませんかということでしたのですが、なかなか難しいという答えでありました。 それでは、質問を変えます。 それじゃあ、町内会支援制度では高梁市は防犯カメラの設置のほうをしっかり訴えていくということであります。ただ、この町内会支援制度、先ほど手厚く3分の2の補助と言われましたが、結構防犯カメラを設置したいという町内会は多いんですが、この3分の2が少しハードルが高いような気が自分はしております。また、その町内会支援制度の防犯カメラの設置補助金、今年度までと自分は聞いとるんですが、これを延長する気があるのか、もしくはまたこの補助率を見直す気があるのかを御質問いたします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 申しわけございません。 先ほどの最初の質問で森議員の趣旨と食い違うような答弁をしてしまったということでございますが、おっしゃいましたように市の入り口、市の境のあたりへ広域的に設置ということでございますが、この件につきましては警察、それから道路管理者と連携してといいますか、相談をしながらということには当然なってきます。そういう中で、設置の可能性でありますとか効果も含めて、その分については今後研究させていただきたいというふうに考えております。 それと、2番目の質問であります。 先ほども申しましたように、町内会支援制度でこれまで防犯カメラの設置を市としては推進してきました。議員がおっしゃいましたようにこの防犯カメラの設置補助、町内会支援制度は平成29年度から始まりましたが、いわゆる3年間の限定事業として推進をしてきたところでございます。 先ほどの繰り返しになるかもわかりませんが、防犯まちづくり、この基本的な考えといたしましては地域のコミュニティ活動の充実、これが防犯につながるものでありまして、防犯カメラにつきましては有効な手段ではありますけれども、補完的な役割を果たすという考えを持っております。 ということで、3年限定ということで、その間に要望、ニーズがあったところについてはこの3年間のうちで設置を完了しているという状況ではございます。ほかの補助金に比べて3分の2という、一応補助率も高く設定はしておったんですが、それでもハードルが高いという御意見でございます。今の社会情勢を見ますと今後防犯カメラの設置ニーズは確かに高まってくるというふうなことが考えられます。先ほど3年間限定というお話もしましたが、その町内会支援制度自体を現在見直しておりますので、そういう中で今後の継続も含めて検討していきたいというふうに考えております。ということでございますので、御理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 補助の延長を考えられているとおっしゃいました。この質問を僕が出したのは、この10月から11月にかけまして高梁小学校管内で少し声かけ事案が発生いたしました。そのうち何遍か警察のほうに足を運んで話をして、僕は不審者を遠目で見たことがありましたので、似顔絵なんかも警察署で作成いたしました。ただ、自分の目で見た記憶っていうのは物すごく曖昧で何とかならないかなと思ったときに、警察の方が一言言われました。高梁市は、森さん、物すごく防犯カメラが少ないんだと、もし森さんが不審者と思われた方を見たとこに防犯カメラがひょっとしたらあるかもしれないからどこで見られましたかと言われたときに、自分の答えた場所には防犯カメラがその前後に全くなくて、だから不審者を特定することができなかったと、それがいまだに続いております。 本当に安心・安全な町高梁を目指して防犯カメラを設置していくんですけども、きのう石井聡美議員が訴えましたシティプロモーション、これなんかも高梁市に防犯カメラを設置していく上においても、金額的に高い、どこにその財源があるんだと言われるかもしれませんが、外枠を警察と連携して、お城にたとえますと外堀です、そこに防犯カメラを設置する。内堀のほうは町内会支援制度でしっかりした防犯カメラをつけていく。そうすれば、冗談ぽく聞こえるかもしれませんが、備中松山城防犯カメラ大作戦みたいな形で高梁市は防犯カメラを設置して安心・安全な町をつくっておりますと、皆様安心して高梁市のほうへ移住・定住よろしくお願いしますなんかもできるんじゃないかなと僕は思うんですが。何にしても今この防犯カメラというのは社会情勢とかを見ても必需品になってくるのは間違いないことであります。三村議員も前の議会ですか、交通安全の観点からも防犯カメラが必ず必要になってくると訴えました。僕も本当にそうだと思います。検討、検討と言わずに、近い将来本当に防犯カメラで高梁市の町が安心・安全な町を確立していくように願いまして、次の質問に移らせていただきます。 答弁がありましたらどうぞ。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 防犯カメラの有効性は先ほど申し上げたとおりで、その辺は十分認識をしとります。設置につきましてということでございますが、基本的な考え方は先ほどから申しましているとおり防犯のまちづくりということでソフト面の充実、これが基本になるとは思っております。 その中で、先ほど警察署の方がおっしゃったということで、高梁市には防犯カメラが少ないという御意見、これは警察署としての正式な見解ではないとは思いますけれども、現在防犯に対しまして防犯パトロール隊というものを組織しておりまして、その中で高梁市内の隊員数が270数名いらっしゃいます。そのうちの市役所の防犯パトロール隊、これが150人からいるわけです。半分以上が高梁市の職員でございます。そういうことで、高梁市としては市の職員がもう率先して地域防犯の活動をしているということで御理解をされたいと思います。 そういう形で安心して高梁市に住んでいただきたい、高梁市にも移住していただきたいという形でPR等もしていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) わかりました。これ以上話しても何か自分のほうが間抜けに聞こえますので、この質問を切りたいと思います。 それでは、2番目の外国人のごみ分別についてであります。 日本は本当にごみの分別先進国でもありましょうし、かなりしっかりやっております。ペットボトルの飲料を出しましても、飲みます、プラを剥がしてキャップをあけて水道で洗ってなおかつ乾かして、キャップを捨てる、ナイロンを捨てる、ペットボトルはペットボトルで後でまた出すと、本当に大変であります。 もし自分が何らかの事情で日本以外の他国へ行ったと想像します。その他国にはその国のごみの捨て方があるんでしょうが、そこの国の言語がはっきり読み取れないとすると、大変ごみを捨てるだけでも苦労するだろうと思います。 そこで、質問します。 市内在住の外国人世帯の中には、日本語が理解できずごみを分別して収集所に出すのが困難な方もいると聞きます。ごみ分別の一覧表を各国の言語や理解しやすい図などに、これはピクトグラム、川上博司議員も言われましたが、工夫してはどうでしょうか、御質問いたします。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) それでは、引き続きお答えをさせていただきます。 議員おっしゃいますように、最近市内に外国人の方に多く居住をしていただいております。現在、高梁市には26カ国から957人の方が生活をされております。その中には、議員おっしゃいますように十分日本語が理解できない方も多いというふうにお聞きしとります。 そういう中で、ごみの分別でございますけれども、燃やせるごみ、燃やせないごみといった基本的な分別、これはもとよりでございますが、高梁市が独自に資源収集品として回収しとりますその他プラスチック、それから雑紙、この分別を含めまして10種類の分別を現在行っているということでございます。市民の方でもなかなか覚えていただけないところもありまして、特に外国の方にはわかりにくいというようなこともあると思います。 そういう中で、外国人にもわかりやすいごみの分別の一覧表などが考えられないかということでございます。今現在、大学の留学生等の協力を得まして、中国語とインドネシア語に対応した分別の一覧表、こちらのほうは作成できております。こちらのほうを活用しながら今後そういう周知のほうに努めていきたいというふうには考えております。あと、世界共通語といいますか、世界でも通用する英語、これについては英語をよくわかっている職員がおりますので、市の職員のほうで現在作成中ということでございます。 それと、先ほどの中国、インドネシアに次いで多いベトナム、こちらのほうのベトナム語にも対応できるものを現在考えておりますが、やはりどうしても協力者がいないと市の職員だけではつくれないというようなことがありますので、協力者を得まして作成していきたいというふうに考えております。 それと、先ほど御提案がありましたわかりやすい図を工夫してはどうかということで、こちらのほうも工夫をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) (資料掲示)これだけの分別があるわけです、高梁市は。これを本当に理解してもらうのは本当に大変なことだろうと思います。作成してくれると今おっしゃいましたけど、その作成したものっていうのは町内会単位やその家主さんとかを通じて個人に届くような格好で配布されるんでしょうか。もしくは作成したものをごみの収集所にわかりやすいように張っていただくというような形になるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 必要な町内会とそうでないところもあると思います。なので、そういうものがありますよという広報を行って、必要なところの申し出があればお渡しできるという形になってくると思います。あとは、事業所でありますとか大学、それと議員おっしゃいましたようにアパートの管理人の方、そちらの方にもお知らせをしていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) ありがとうございます。 まだ一点、気になることがあります。 先ほど、それを翻訳する方が市内で見当たらないのでベトナムのほうが苦労していると聞きました。これもきのうの質問なんですけども、災害時に職場からの連絡で災害状況を知った外国人労働者が80%ほどいたと。恐らく、このベトナムって方は外国人で労働者の方が多いんだと思うんですけれども、その人たちにわかってもらうのは言語もそうでしょうけども、中には恐らく何人か話せる方がおられると思うので、職場へ行って、もしくは事業所へ行って啓発活動を行うとより効果的ではないかと思うんですが、そのことに関してはどうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) それぞれの職場に出向いての説明会でございます。今現在も町内会単位でありますとか、それとあと団体単位でありますとか、御要望があれば分別説明会のほうへお邪魔をさせていただいているということでございます。そうでありますから、事業所のほうから御要望があれば、職員が出向きまして分別の説明をしていきたいというふうには思っております。 ただ、先ほど来ありますように通訳の問題でありますとか、そのあたりの事業所などの協力が得られるということになれば十分可能であるというふうに考えております。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 三上部長、御要望があれば伺うではだめなんです、わかりますか。しっかりしたものをつくって、こういったものができますと、行かせていただけませんでしょうかということを行わないと、こういったトラブルは続くわけです。 僕は、外国人労働者が悪いと言っているわけではありません。10月末から11月中旬に行った議会報告会の中でも、定住対策の一つとして外国人労働者が暮らしやすい町を目指すのもありじゃないかというような意見もありました。さまざまな課題はあるでしょうが、ごみの分別だけで地域住民と他国から来られた人がトラブルを起こすようなことが当たり前になっちゃいけないんであります。しっかりとした取り組みを願うところでありますが、どうでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 三上市民生活部長。 ◎市民生活部長(三上武則君) 議員おっしゃいますように、ごみの分別につきましては本当にまだ市民への周知も十分ではないというふうに認識しとります。あわせまして外国人の方も苦労しているということでございます。ぜひとも事業所等に出向きまして説明をさせていただきたいということでございます。ただ、やはり通訳ということがありますので、事業所の御協力はよろしくお願いしたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(小林重樹君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後2時0分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時10分 再開 ○議長(小林重樹君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、森和之君の質問を願います。 森和之君。 ◆2番(森和之君) それでは、3番の内水排除について質問させていただきます。 過去の議会で市街地における内水排除の質問の中で、可動式ポンプの増設をお願いいたしました。返ってきた答弁は、駅より南には原田南の高梁雨水ポンプ場に2億円かけて4号ポンプを設置すると、その整備により駅から南の内水排除に関しては特別問題ないということでありました。その他市街地の内水排除には、消防署のポンプ車を補完的に利用して、消防団が持っている小型動力ポンプ等の御支援もいただきながら、あわせて検討していきたいとの返事であったと思います。今年度予算で内水排除対策事業として成羽町の島木川、あと備中町の黒鳥に2台で500万円のポンプが整備されました。 そこで質問します。 内水排除には可動式ポンプが有効だと考えますが、設置するまたは増設するお考えはあるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) お答えさせていただきます。 復興計画のほうにも内水排除の関係の項目がございます。昨年の災害を受けまして今おっしゃいました成羽の新張地区、それから備中の黒鳥地区のほうに可動式のポンプを今年度配備したところでございます。この可動式ポンプについてですが、それぞれ新張、黒鳥両地区とも既に排水ポンプがある箇所ということで、排水ポンプの補完的な目的として配備したものでございます。 実際の運用についてということなんですが、本ポンプ以外で可動式のポンプということでございますけれども、地域のほうにも御協力をいただいて運用していくというような手続をしてございます。なかなかポンプを買ったけれども職員のほうでそのポンプを運転するというところまでいくと、配備をすればするほど手がとられてしまうというところもございますので、そこら辺は地域のほうにも御協力をいただくということでございます。 御質問の高梁市の市街地でございますが、下水の雨水ポンプ場がございまして、そちらのほうの整備が、こちらのほうも復興計画のほうに位置づけがございますけれども、現在そのポンプが3台ございまして411トンでございますけれども、4台になると600トンとなるということでございます。ちなみに、先ほどの新張と黒鳥でございますが、それぞれ固定ポンプのほうは成羽の新張のほうが42トン、それから備中のほうが35.7トンということでございます。固定のポンプに対しての仮設のポンプの割合でいいますと42トンに対して3トンですので、10%弱ですか、その程度になろうかというところでございます。 それを高梁市の市街地に返って考えますと、4台の体制に最終的になるとして600トンのポンプが要るような平原地、浸水地に対して例えば3トンクラスの仮設ポンプ、同じようなものをつけるとすると、容量的にはかなり小さ過ぎて、なかなか仮設ポンプだけでは補助的に排水をすると余り効果が見込めないようなところもあろうかというふうには思ってございます。駅の南側と北側という話もございますが、北側のところにつきましては雨水ポンプ場のほうに直接つながってない流域もあると聞いてございます。その地区については、本来であれば例えば紺屋川ですとかそのほかの河川のほうに排水路で合流をして、水を高梁川のほうに排水すべきところの地域でございますけれども、そこの排水のところがうまくいっていない部分ももしかしたらあるのかもしれないとは思ってございます。 そういった地区の排水については、まずは排水路がどうなっているのかというところの維持補修を含めたような点検も必要かなと思っておりますし、それから内水の関係が必要であるというようなところがございましたら、そちらについては検討が必要であるかなというふうにも思っているところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 政策監、今点検とおっしゃいましたね。政策監が来られたのは災害の後でありますので、なかなか詳しい事情は頭の中でつかめてないのかもしれませんが、本町筋もしくは川端町なんかの浸水は、高梁川の水位が上がったために排水ができなくなって雨水がふえていくような状況であったのであります。瞬時にたまったものではないので、自分が可動式のポンプをこのようにしつこく言うのは、もし上がるというのが想定できる範囲まで水が来たときにそこに可動式ポンプがあれば、何とか高梁川の水位が上がっても国道の上からでも、もしくは川端町だと少し線を延ばして小高下川は水が詰まってませんので、小高下川にでも流せばその2地区に関しては浸水はなかったんじゃないかなということで、小型ポンプが有力であると考えて小型ポンプと言っているわけであります。 1分間に10トンとかと言われましたけれども。            (「3トン」と呼ぶ者あり) 3トンですか、消防団のポンプと合わせれば何とか行けたんじゃないかなと。現実僕はその場にいまして、本町だけのものを消防団のポンプでくみ出すこともできたんですけども、もう紺屋川が詰まっているからどうにもならないわけなんであります。なんで、可動式のポンプがもし2台、3台、もし市内にあれば、置く場所が問題である、それを動かす人間が問題であると言われますが、消防団、もしくはその地域住民がいればそこの場所の浸水は防げたんじゃないかなと思ってこのポンプの増設を願っておるわけなんであります。 新年度予算の中にも組み込まれるかどうか聞きたいこともありますし、これが2020年度から調査研究になっているんであります。ほんならこの調査研究はどういう形で行うのかということなんかが、もし具体的に示せればお教えください。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 復興計画の事業計画のほうに2020年度から調査研究としているところでございます。この調査研究でございますが、1つは今年度配備をしました可搬式のポンプ、この運用も含めてその効果ですとか運用の確認をしていくっていうことが1つあろうかと思います。それからもう一つは、まだ浸水の実績があったような区域で直接配備をしていないようなところ、それからポンプの整備の予定がないところで検討していくということが一つ上げられるのではないかと思っております。 実際に、新張のほうでは今後内水の検討等進めていくという話は市の中でもございます。そういったことも含めた調査研究ということになりますけれども、仮設ポンプの配備の拡充というところについては、現段階では具体的にどこにっていうようなものはございません。先ほど、運用面も含めて今年度配備した2カ所については地域のほうと調整をさせていただいたというお答えをさせていただきましたけれども、やはり可搬式ポンプということになりますと地域の御協力をどうしてもいただかないと、なかなか運用が難しいというところもございますので、地域のほうからも含めて要望いただいたところを検討していくという形になるのではないかなと現時点では考えております。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 地域のほうから要望が出たとこに関して検討していく、あくまでも受け身の態勢でやっていくという形ですか。 ○議長(小林重樹君) 乗松政策監。 ◎政策監(乗松晃生君) 現時点ではそのように考えてございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) わかりました。そのような形で進められるんであればそうなんでありましょうが、やはり高梁市街地に多くの人間が住んでおります。市街地だけを森さん言われるのかというと、そうじゃないと僕は言い切れないとこもあるんですが、自分が住んでいる町、紺屋川がもし吹いたら高梁市の紺屋川から南はもう本当に壊滅的打撃を受けます。ポンプが難しいんであれば、紺屋川の流れがスムーズに流れれば本町地区の浸水は解消できるでしょうし、川端町の浸水に関しましても国道から高梁川に流れるところの水路、それがある程度の降水域に耐えれるような構造にしていただければ、そういったのも防げるんでしょう。ポンプが難しいんであれば、そういったとこも含めてしっかり協議して住民の不安を、少し年度がかかってもよろしいですが、取り除く努力を望みます。 それでは、次の2番目に移らさせていただきます。 これも内水排除について2番目の質問です。 ちょっとパネルを出します。(資料掲示) これは第4水源ですか、扉とかガラスを要するに今度は防水にして防いでいくとこであります。ここであります。こちらに高梁市の落合汚水中継ポンプ場があって、この辺に新しく落合雨水ポンプ場整備事業というものが復興計画の中で出ております。この辺はちょっとした夕立で本当にたびたび浸水する地域であります。それを解消すること、もしくはこの前の水害においても落合地区はこの地区を中心に浸水が起こって、高梁川のバックウオーターからの堤防の越流で激しい被害をこうむりました。内排水の不備を改善するためにこの高梁雨水ポンプ場整備計画、整備事業というのがあるんでしょうが、この辺に住んでいる住民の何人かから計画が進んでいないじゃないか、どうなっているのかというような声を聞いとります。 それで質問です。 落合雨水ポンプ場整備事業の進捗状況はどうなっているでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 今現在、落合雨水ポンプ場の具体的に設計をということまではまだしておりません。復興計画の中で必要であるということを計上させていただいておるという状況でございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 市長、この復興計画を見ますと16億4,000万円と金額が出ているんですが、この金額が出とっても設計はまだ済んでいないという状況なんですか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 16億円何がしという数字なんですが、これは過去にも公共下水道の基本計画、全体計画をつくるというのは、平成2年に始まってますけど、それ以降実際どのぐらいのものが必要なのかということを出したときの概略の数字でございます。したがいまして、設計を行ってどうこうということの数字ではございませんので、非常にアバウト的な数字ということではございます。 じゃあ、具体の実施設計、詳細設計、構想前に基本設計になりますが、そういったことの着手ということについても今タイミングを見ているとこでございます。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) でも、一応計画の中では令和6年完成予定という感じなんですけども、いまだにそんな状況で大丈夫なんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 今現在、この前の7月豪雨災害を除けば、それ以外の強い雨に対しての対応というのは、それぞれのところの排水のところでできているような状況でございます。 令和6年と申し上げましたのが、エリア的にじゃあどこまで含めるかという話であります。平成2年当時はまだエリアとして想定しておった地域というのは田んぼが主でありましたので、田んぼの排水ということにはならんだろうなということもございました。と同時に、今現在は宅地化も進んでいるとこでもありますし、あわせて昨年7月の豪雨災害、これはもう森議員もよう御存じのように高梁川からの越水によって流入してきたものであります。その越水してきた水が、今でもまだあの状態であれば越水するわけであります。7月以降にもう一回越水しそうなということで、これは緊急的に県のほうが土のうを積んで313号を封鎖したということもございました。要は、越水する水をとめることができない、もしくは陸閘の上を通り越して、その陸閘をも越水するような水であれば、これは防ぎようがなくなってくるということであります。 復興計画に上げているのは、あくまでも県の事業とセットでやらないことには効果を発揮しないという考えでございます。その県事業も今強く要望をさせていただいとりますし、年が明けますとまた議会ともどもお願いに上がるという形になろうと思いますが、県の事業の中で高梁川の右岸側の堤防の整備というものとあわせて高梁市の阿部地区の雨水ポンプ場を整備することによって、昨年起こったような水害からは防げれるという考えを今持っているところでございます。片っぽやって片っぽやらないということになると、これは効果は全くありませんので、そこはやはり県のほうにまずお願いをして、県の工事と同時でいくというのが、これは望ましい姿かなというふうに考えます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) それじゃあ、山中鹿介から北側ですよね、要するに。そこの堤防をかさ上げして、それを落合橋上の辺までやって、それからか同時並行かで雨水ポンプ場を進めていくという形、どちらが先にできるかぐらいなことってわからんですか。
    ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) これは県の河川整備計画、この前知事が県議会でも答弁されておりましたが、高梁川の河川整備計画県管理部分です、豪渓秦橋から上のことについて基本的に約3年はかかるという発言でございました。3年たって完成したときから、じゃあ用意ドンというわけではないと思いますので、それより早目に市のほうへも協議が来て、じゃあこういう形になるから、よしそれならこっちを整備しようという話になると思います。 それから、具体的にどのエリアまでを想定するか、前に想定しとったのはイーグル工業さんの東側の辺までという想定でありましたが、今そこで足るのかというと今回そこも漬かったわけでございますので、それ以上のものが必要であろうということは容易に想像するとこでございます。 また、河川の右岸の整備ができることによって水は基本的にとめられるとなると、雨水はどれぐらい出たんだろうということもやっぱり計算していかにゃいけませんので、そこら辺も含めてこれは取り組ませていただこうと考えておるとこでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) じゃあもう一つ、あくまでも市長、その雨水ポンプ場ができれば、従来のちょっと激しく降る夕立でこの地区なんかは(資料掲示)もうこの田んぼとかが一面水がたまるわけです。それは必ず解消できますよね。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 北山谷川の排水機もございますが、基本的にはそれは北山谷川に入ってこにゃいけんわけでありますんで、そこは難しい。でも、今申し上げましたような排水設備ができた暁には、エリアを決めてこれだけにこの降雨があった場合には排水ができるというものをつくっていくわけですから、基本的にはできるというふうに理解していただければと思います。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) それじゃあもう一つ、自分も現場を見に行って(資料掲示)、こんな形で水路がはっとるんですけど、水路幅が自分の感じで、狭いんじゃないかなというような気を受けましたんですけど、それも出るとこがしっかりすれば、あの水路幅で対応できるということでよろしいですか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) そこは今度は、逆に水路をどうしますかという話になってくると思います、多分。森議員御存じだと思いますが、あのエリアの字名は溝尻という字名であります。もう言葉があらわすとおり水が集まるとこでもありますんで、どういう水路があろうと集まってくるところなんです。ですから、水路をどの水がここに集まるのかというのを見きわめる必要があるんです。それを見きわめた上で水路もやっぱり改修をしようという話には当然なってくると思います。あの今のままでそれなら集めましょうということには、これはちょっと乱暴過ぎるような気がします。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 丁寧な答弁ありがとうございました。 これは下水の呼び方してるかな、落合第一低区とか呼ばれるみたいなんです。本当に低い地域であります。ただ、落合地区は立地適正化計画におきまして居住誘導区域と位置づけられる場所であります。完成年度は令和6年度を目指すと言われました。本当に一日でも早い完成を願うとともに、しっかりと取り組んでほしいと思います。ありがとうございました。 それでは、4番目の質問であります。 4、学童保育についてであります。 学童保育についてはたびたび思いのたけを執行部にぶつけて、議員としても一人の人間としても成長させていただきました。このたびの保育料の値上げに関しましても、かかわりが深いだけに苦渋の決断を迫られるということも事実であります。きのうは宮田好夫議員も高梁学童と津川学童の違いがあるとはいえ、その違いが宮田好夫議員を悩ませているんだろうなと質問を見て感じるところでありました。ただ、2人とも議員の思いは一つであります。高梁市に根を張って一生懸命子育てしていきたい、子供のために、また高梁市のために頑張りたいといった親や子供の少しでも力になりたい、この一つであります。 それでは、質問に移らさせていただきます。 (1)支援員の処遇改善のために利用料金の値上げを予定していますが、保護者からの意見聴取をしたのでしょうか、御質問します。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) 学童の保護者負担金の見直しにつきましては、各学童を今回って説明をしているところでございます。昨日までに14の学童の説明が終わりまして、残り1つという状況であります。 そういう中ではございますが、その中で保護者説明会での御意見がありましたので、紹介をしたいと思っております。 負担金が一度に上がり過ぎて、段階的な値上げは検討できないか。第3子の減免や多子減免の制度はないのか。8月の負担金が高いので、高学年になったら利用しなくなるかもしれない。安定的な運営をするためには仕方ない。子供を見てもらうので仕方ない。全体的なことを考えると仕方ない。そして、支援員の処遇改善のためなら納得すると、このような意見を伺っているところであります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 今、意見の件数が反対ととれる意見が3件、賛成ととれる意見が4件と抽象的なんですけども、説明に行かれた感じでは、ざっとでもいいです、やはり値上げに賛成である、反対であるという意見の中ではどちらのほうが多かったでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) 今申し上げたのは、発言の申し出があった方の意見を掲げております。決はとっておりませんので、その辺はちょっとわかりかねます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) その場の空気とかというぐらいは、もうちょっと読んで発言してくれれば次の質問に行きやすかったんですけども、ある程度一定の理解を得た保護者の声が多かったのには少し安心感を覚えます。ただ、自分といたしましては、保護者の説明があってから私たち議会にこういう金額を考えているというようなことがあってもよかったんじゃないかと、順序が逆じゃないかというような気がしておりますが、それに関しては何か答弁があるでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) この時期的なものだとは思いますが、4月の開設といいますか、新しい体制での運営をにらんだ中で現在支援員の方の就労の希望等とっております。とった結果、きのう申し上げましたが今現在でも3人の欠員、そして6名がやめたいというふうな申し出をいただいたということでありますので、都合9人減るということになりますとなかなか運営はもう難しいという思いを持ちました。そういう中で、これはもうすぐにでも動かないといけないというふうなことで、まず保護者の説明をさせていただきながら、この負担金の値上げの提案もさせていただいたという状況であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 何か自分1人が悪者になってもいいんですけども、僕が処遇改善を訴えたのは9月の議会であります。一応議会のほうに全協のほうで資料が回ってきたのが11月7日であります。ほぼ2カ月になります。僕としては、9月に市長の答弁を受けて処遇改善に取り組みますと、ただ一定の保護者負担をいただきますという言葉をいただいて、早急に動いて10月中旬ぐらいに説明を終えて、11月7日ぐらいに議会のほうへ来るのが順序じゃないかなというような気がしてならないんです。 何かこういうやり方されると、やるにはもうこの金額を設定しとるから、これに従ってくださいよという感じしか見えない。少し横暴な感じを感じるんです。また、保護者のほうもそういった思いの方が多いと思います。これに関して何か答弁あるでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 宮本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(宮本健二君) そういう時間的余裕がない状況でこのような順序になったということは、おわびを申したいとは思います。しかしながら、せっぱ詰まった状況であったということも御理解いただきたいと思います。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) でも、本当にそれが現実だったんでしょう。ただ、僕は議員になる前に高梁市が進めることっていうのは結構こういうケースが多いんです。ものが決まって議会にそれが示される、ただ選択肢は一つしかない、だからどうされますか、そしたらもうイエスかノーしかないわけです。ここに市民のことはどうも反映されてない気がする。今回の件も少しそのようなことが行われたのがちょっと残念だったかなということを申し添えて、次の質問に行きます。 他市と比べましても圧倒的に安い保護者負担金でありますので、子育て支援をうたう高梁市にとっては大きな魅力の一つだったのは間違いありません。9月議会で慢性的に不足している支援員の処遇改善を訴えました。答弁の中では市長は処遇改善に取り組むと力強くおっしゃいました。しかし一方で、保護者にも負担をいただきたいと考える。僕のほうの質問の不備でその辺に対しての切り返しができなかったことがまことに悔やまれるんですが、子育て支援の高梁市をうたう高梁市であるのに、値上げ幅がしれているだろうと僕は思っておりました。しかし、これに示された金額は少し驚きを覚えるような負担額でありました。 そこで聞きます。 支援員の処遇改善には一定の理解を示すのですが、保護者の負担額が余りにも急激過ぎると感じます。先ほど保護者の意見にもありましたが、段階的に値上げするなどの緩和措置はとれないものでしょうか、御質問いたします。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 学童保育の関係については、森議員本当に御苦労されておることは重々承知をさせていただいておりますし、いろいろお骨折りをいただいておることには感謝を申し上げたいと思います。 唐突ではないかという御意見もございましたが、やはり我々としては議会の皆様方にまずお諮りをさせていただくというのが大前提だと思っております。その上で、市民の皆様方に御理解をいただくような説明会等をさせていただく、これが今流れとして持っておるとこでございます。その中で、今の5,400円の提案をさせていただいたとこでございますが、段階的な値上げということになりますが、じゃあ段階的な値上げの中で最終的に国が示す基準というのは多分今の現行でいけば1万円なんだろうと思います。でも、1万円は何が何でもおかしいでしょうという、私も思いを持つわけでございます。現行3,600円の負担をお願いしている、小学生の約3割の方が学童を御利用いただいているという現状もございます。 もう一つは、学童というのは、これはある意味労働の対価的なもので出てきているものでありまして、いわゆる教育観点からの子育てというものの観点から出てきたものではないということもございますし、そのほかにも今度は高梁市でとっているほかの子供さんたちへの施策、例えば18歳の医療費無料化であるとか、実は保育園の保育料というのは国が示す標準の保育料よりも随分下げた形で今運営をさせていただいておったんです、もう終わりましたけど。そういったこともありました。そういうトータル的なことを考えて、より広く子供さん、できれば皆さんに恩恵が及ぶように、じゃあ医療費はどうなんだというても医療費は誰がどうなるかわからんわけですから、それは広く及ぶんだろうと私は思ってますが、そういう形のところに支援を差し伸べさせていただこうということで考えているところでございます。 もちろん今の制度でいいかどうかということに対しては私は若干疑問を持ってる部分もありますので、そこは今度は国に対してこういう制度というのはどうなんですかというのを申し上げに行こうという準備をするつもりでおりますが、現段階で24%の御負担をいただくようなお願いをさせていただいております。これが高いか低いかということになりますと、きのうも宮田好夫議員さんの御質問にお答えしましたが、平成19年当時26%の負担に上げるということで御議決をいただいて進んできたわけでございます。それから比べても、まだそこまでも至っていない割合の中で何とかお願いできないかという考えでございますので、ぜひそこは御理解を賜りたいと思っているとこでございます。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 市長も本当に苦しい立場であることはきのうの答弁からも感じました。本当に子育て支援といった高梁市が値上げをせざるを得ないような状況は、財政にも問題があるんでしょうが、高梁市は振り返ってみますと財政がよかったようなことはここ何十年ありません。その中でどれがいい、どこを切ってどこを足すかというようなことを市長が判断していく上で、こういった苦渋の決断が生まれたということを自分としても理解しとります。 それでも、ひとり親世帯や低所得者などには減免措置の拡大、もしくは先ほどの保護者の意見でありましたが、複数の子供を通わせる家庭などには減免対象をしっかり拡充とかしてくれるんでしょうか。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 多子については、要は複数の子供さんを預けられる場合には、これは考えさせていただくことでございますし、もう一個だけ申し上げますと、国が当然やらなければならない他の施策等で、できてないところを財源を確保していくことによって保護者の方の負担を軽減する、そっちのほうが僕は大きいと思うんです。それは全ての子供さんに影響するところでありますし、高梁市の子育ての若干でもそれがプラスになればということは今考えて動き始めたとこでありますんで、ぜひ全体を見た上でいろいろ大局から見ていただく中での御理解を賜りたいと思いますし、支援員さんの方は本当に苦労されているというのはもう私もよくお話を聞きます。その方々が本当に、じゃあ賃金でどうなるのかということもありますけど、きのうもお話が出ておりましたが働き方を少し工夫してみるかといったことで、私はこれだけ働きたいという希望をかなえてさしあげる、そういったことの中で、じゃあそうすることによって支援員さんがふえるということになれば、基準の2人プラス例えば特別な支援が必要な子供さんを預かるときにも、ちゃんとそこをカバーできるような体制もできるわけです。そうしたら、支援員さんというのはその分本来の支援活動ができるわけでもありますから、そうしたことによって全ての方が働き方改革の中で働く時間というものを守りながら、しかもその中でより労働というものに自分で誇りを持ちながら働いていただけるような環境づくりが必要なんだろうと思っています。 これは、預ける側のほうもそうだと思います。安心して預けていただくためにはその環境をつくっていかないといけないという理解をしておりますので、ぜひ御理解を賜りたい、また支援措置等については別途また御連絡も差し上げたいと思っておるところでございます。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 熱いお言葉、本当にわかります。自分もこの学童だけを応援するような気持ちは毛頭ありません。自分の息子もそうですけど、高梁市で生活している子供全員が宝だと思って議員をやらせていただいております。 先ほど市長も言いました妥当であれば1万円、自分が入手した情報によりますとその金額に近いものが高梁市の学童保育をスムーズに動かす金額なんだろうと思います。その1万円を5,400円でやっていただけるということであれば、受益者負担の観点から自分も賛成しなければいけないのかなと思うこともありますが、一言、やはり残念であったかなと申し添えるとともに、この値上げによって高梁市の学童保育がより充実し、持続可能な学童保育になることを祈るばかりであります。何かございましたらどうぞ。 ○議長(小林重樹君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 思いは恐らく共通だと思います。子育てというのは、多方面多種にわたってしないといけない、その中での学童というもの一つを捉えるとさすがにそうだと思いますが、きのうも出ました保育料の給食費の問題もきのうも議論したとこでもありますし、それから今の多子の場合の、子供さんが大勢おられたときの減免はどうするんだという話もしました。ですから、そういった方面も全部含めてお考えいただきたいなと思っておるとこでございます。 私の今の任期中に5,400円を動かすつもりはございませんので、そのことだけ申し上げておきたいと思います。以上であります。 ○議長(小林重樹君) 森和之君。 ◆2番(森和之君) 執行部の皆様に言います。市長がかわっても金額の値上げなどは何十年とないようなことをしっかりお願いいたしまして、僕の質問を終わらせていただきます。 ○議長(小林重樹君) これで森和之君の一般質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は13日、追加議案の上程、説明、議案質疑、委員会付託などを予定しております。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後2時52分 散会...